今テーマは香港政府観光局とのコラボ企画。3月に募集を開始した2テーマ「わたしと香港」「旅行がくれるもの」に対し、136作品のエッセイが届きました。
香港政府観光局とかがみよかがみ編集部で全てのエッセイに目を通し、最優秀1作品、優秀4作品を決定しました。
力作ぞろいですので、ぜひご一読ください。
夏には投稿されたエッセイをもとに、香港を舞台にしたショートドラマも公開予定です。

◆ 最優秀賞1作品「わたしと香港」「旅行がくれるもの」

雨降る香港の街並みは、私たちの青春を見事によみがえらせた(智山桃佳さん)

香港政府観光局 講評

このエッセイは、香港旅行を通じて感じた冒険心とノスタルジーを鮮やかに描写していると感じました。言葉や文化の壁を乗り越えながら、友人との絆を深め、青春の思い出を再現する様子が感動的です。特に、ビクトリア・ハーバーの美しい光景や、雨に濡れた街のネオンが印象的で、一緒に旅をしているかのような気持ちになりました。次の旅行でどんな新しい青春を見つけるのか、期待が膨らみます。

◆ 優秀賞2作品「わたしと香港」

【優秀賞】仕事の後、満員電車に揺られながら「身体が、心が、香港を欲している」(ぬこさん)

香港政府観光局 講評

香港への深い愛情と、抑えきれない衝動的な旅への欲求が、五感を刺激する鮮やかな描写を通して伝わってきます。読者にまるで香港の喧騒の中に身を置いているかのような感覚を与えます。また思い立ったらすぐに行ける身近な旅行先である香港の魅力を上手に表現されています。

【優秀賞】香港・初相席ランチをしたおじさんのニカッにグッと心をつかまれた(Jayさん)

香港政府観光局 講評

初めての香港一人旅で体験された、小さな食堂での温かい出会いのエピソード、読んでいる私たちの心もじんわりと温かくなりました。言葉が通じない異国の地で、予期せぬ形から始まった地元の人との交流は、まさに旅の醍醐味であり、香港だからこその貴重な体験のように感じました。

◆ 優秀賞2作品「旅行がくれるもの」

【優秀賞】海外でバケツの中身を減らして感じた「私は今、生きている」(かとちゃんさん)

香港政府観光局 講評

ペルーへの旅のきっかけとなった「今しか行けないところに行こう」という思いは、行動力と未来への希望を感じさせます。 そして「バケツ」のたとえ話はユニークながら、多くの方々も共感するのではないでしょうか。

【優秀賞】「里帰り」に憧れた私がハマった一人旅。求めたのは第2の故郷(瀬戸内あずきさん)

香港政府観光局 講評

見たことのない景色への憧れはもちろん、旅先で出会う人々との交流や、その土地の文化に触れることで得られる心の豊かさは、旅の大きな魅力です。筆者のように、旅を通して自分にとって大切なものを見つけていく過程は、人生を豊かにする上でかけがえのない経験だと感じました。これからも、素敵な景色との出会いと、温かい人々との出会いを求めて、旅を続けていってほしいと思います。

◆ 香港政府観光局からの総評

「旅」という普遍的なテーマでありながら、旅には一つとして同じ体験が存在しないことの面白さがあります。投稿いただいたエッセイは、個々の旅にまつわる記憶や感情が鮮やかに描写されており、追体験しているような感覚になった読者も多いのではないでしょうか。
また、単なる観光体験だけでなく、文化との触れ合い、人々との出会い、自己との対話など、旅がもたらす多岐にわたる体験が伝わってきました。企画としても、「旅」という身近でありながら奥深いテーマを通じて、皆様の内面や経験が引き出され、心揺さぶられるものがありました。