「みんな、辛いけど我慢して働いてる」その言葉が正直な私を隠した

自分の心と体を大切にしたい。
私は、ある出来事から、卒業したいことができた。それは、2つある。
1つ目は、自分の心と体を犠牲にすること。もう1つは、自分の気持ちに正直になることだ。
なぜ、その2つの考え方を卒業したいのか、それは今から話す出来事から分かる。
2年間、同じ仕事をしていた。1年目の初めは、毎日のように泣く泣く出勤していた。しばらくして、2年目に入ると、仕事の内容や流れもわかってきていることから、余裕も生まれて、仕事をすること自体が楽しく感じられた。
「この仕事、ずっと続けられればいいなあ」とつぶやいていた時もあったぐらい、仕事をすることが楽しかったし、生きがいのように思った。そして、このときから、「命かけて仕事したいなあ」と思うようになり、それがことの発端だった。仕事を続け正社員になることもはっきりした時期から、周りの職場の人からの冷たい扱いが目立つようになった。
気付けば、毎日のように体調が悪くなって、休日もまともに休んだ気がせずに終わり、仕事に行くことが苦しく感じた。そして、4月に正社員になった後すぐにも治らずにいたことから、しばらく休むことになった。
「3年働かないと、1人前としては認められない」と、「みんな、辛いけど我慢して働いているんだよ」という言葉が、そのころの私にとっては辛かった。3年続けられなかったという後悔の気持ちも抱えることになった。
しばらく休んで、体調も戻った時期。いざ、職場に復帰するに向けて、自分の心では、「仕事に戻るんだ」と思っていても、体の方は動かなかった。特に、職場に近づいていくにつれて、足がこわばっていくし、動悸も激しくなっていった。その時の私も、「仕事に復帰すること」が「生きること」に繋がると思っていた。
結局、復帰も難しくなって、またしばらく休むことになった。その間に、やっと、「同じ仕事を続けたくなかったのか。別の仕事を探すべきなのかな」と思うようになった。
2年間、同じ仕事をしてきて、「正直に仕事を辞めたくとも、続けなければならない」という思いが強かったことから、日々、嫌な気持ちのある自分と葛藤しながらも働いていることが当たり前のように感じた。正直な気持ちを隠さずに、自分としっかりと向き合うことをここで学んだ。
だから、今ではそれをもとにした1日のルーティンがある。それは、筋トレとジャーナリングだ。筋トレすることに加えて、ストレッチを入れることから、体を使ってリラックスをすることだけでなく、自分と向き合う時間を作ることを心がけている。
最後に、私は、自分の心に正直になることと、体をも犠牲にして働くことを卒業したいと思った。
その為にも、今は、自分に合わせた働き方のある会社を探しているところだ。皆さんにとって、卒業したいことありましたらお聞かせ下さい。
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