私には過去一番長く交際し、現在飲み友達と化している元カレというのがいます。彼とのなれそめを簡単に話すと、彼とは中学生の時に出会い10代後半を共に過ごした関係でありました。学生生活のほとんどの経験を共にしたと言っても過言ではありません。交際歴4年。この21歳という年齢を考えると長い方だと思います。

「○年付き合った彼氏ってる彼氏がいる~」というと周りからは尊敬や羨望の眼差しで見られますが、結婚を意識する年齢でも無い(?)私たちにとって本当に羨ましいことなのでしょうか。望ましいことなのでしょうか。ということを今回考えていきたいと思います。

長く付き合うことで私が感じたメリットは、安定した関係を築く能力を得た事だと思います。対等に考えを述べられ、この先も一緒にいたいと思えるより良い関係を構築していこうという思考。

デメリットが多すぎるんですけど!

……でもこれ10代で得る必要ある!?なく無い?あとでできるくない???この他にも多分あるんだけどあんまり思い出せないので割愛します。

逆に私がデメリットに感じた事。色々ありすぎて(!)なんかもう多いのでリスト化します。

①恋愛偏差値が高いと勘違いする
だってみんながいいなぁって言ってくれるんだもん!別に特段可愛くなったとか垢抜けたって訳じゃないのに、交際歴が長い恋人がいるっていうステータスをゲットすると恋愛市場の中で優位になった気になりました。恋愛マスターとしてみんなに恋愛相談とか受ける様になるし、天狗になってました。すみません。

② 何なら恋愛経験値は下がっている
いや、これよ!!!恋愛市場で評価されることは基本的に「モテる」ことや「交際関係を始められる」ことに関係するスキルです。(不特定多数から好意を集める、にせよ意中の相手を仕留められるにせよ)

しかぁし!!!交際関係が長引けば長引くほど、ここの市場から離れる期間が延びるのです。メリットに書いた様な別カテゴリでの経験値は得るものの、磨かれない武器は錆び付く命運を持つ様に、私の異性に関する審美眼やモテスキル(元々ない?)は高まる自己評価とは裏腹に恋愛市場においてもはや役に立たない代物となっていくのでありました……。

③嫌な思い出が増える
これは喧嘩の時に「あの時だってそう!」って言いがちなヒス女に近づくという話です。まぁ言わないのが吉なんだけど言いたくなるよねぇ……。

彼氏が全て、という人生観……おもっ

④他の人に支えてもらうことが前提の人生観が生まれる

恋人がいるということは、辛かった時苦しかった時、それを親身に聞き慰めてくれる人がいる事とほぼ同義だと思います。10代後半に親以外で全肯定(まではいかないけど)してくれる存在が継続していた事は私の人格の形成に大きな影響を与えました。承認欲求の解消も何もかも、彼氏という存在に依存する様になっていったのです。別にそれ自体が悪い事だとは思いませんが、その「彼氏」という存在が一度なくなった後、私は様々な場面で苦労しました。

まず、辛いことを一人で乗り越えるという考えがない為、直面しそうな問題からは逃げる。避けられないのであれば、やっぱりそれの解決を手助けしてくれる存在が必要なので「彼氏」という存在を作らなければ、と焦る。これはそこら辺にいる非リア女子となんかとは比べ物にならない焦りです。
そしていざ彼氏が出来たとなれば、必要な信頼関係を築く前にベッタリ依存する。こじれる。ふおおおおお!!!文字にすると地獄of地獄!!!書いててちょっと前の自分が痛過ぎて血涙流している気分!!!ウワァアアアアアア!!!相手だってたまったもんじゃないですよね。

⑤「失敗した恋愛」を経験できない
私はこの元カレとの後、ちょっぴり世間的には「失敗した恋愛」を経験したことで、人間的に大きく成長することになりました。その恋愛がなければ、自分の欠陥にも気付けず、地獄の輪廻の中に居たのだろうか、と思うとゾッとします。そういう意味では私の中では「いい恋愛」です。できればもうしたくないけど。

恋愛は一人で生きていける人間のオプション

そんなこんなで恋愛面に関して様々な問題に直面した現在の私はそんな過去と決別すべく、日々奮闘しているのでありました。行き着いた結論は「恋愛は一人で生きていける人間のオプション」。まず自分で自分を支えてあげる。そうしてこそ、他人の支えを健全に受け入れられると思っています。まぁ、すぐそうなる事は難しいとは思いますが……加えて可愛げのない女であるとも思いますが(苦笑い)。

結論!長く続く恋愛はみんなから羨ましがられますし、私もそういった安定した関係を求めていないか、と言われるとそんなことはないのですがそれでも、長く続けばこれが「いい恋愛」「目指すべき恋愛」とはならないと思います。

長く続く恋愛って結婚が延長線上にあり、そこに近づいてる感じがパッと見はするから良いよねって程度なんじゃないかなってのが今の実感です。すごい捻くれてるけど(笑)。

ペンネーム:ミドリ

誰か運命の人って言ってくれたら良いのにね。終わりに怯えることなく、きちんと愛せるのにね。そういう意味ではお見合いだとか許嫁だとかって勝手に不幸ってレッテルを貼ってたけど、ある意味では幸せだったのかもしれないですね。