私の先の消えないコンプレックスは、家族の生活を脅かすものとなるだろう

私の家族は父、母、姉の4人。父は診療放射線技師、母は看護師、姉は言語聴覚士。職場結婚した両親と、病院にあんまり居ない職種の姉。「お父さん何してる人?お母さん何してる人?お姉ちゃん何してる人?」「(上記)です。」「えっ、すごいね!!みんな医療関係者なんだ!!エリートじゃん!!」と言われる。エリートとは?

姉も私も、産まれたときから将来の職種は決められていたように感じる。両親は私たち姉妹も医療関係者になると思っていたようだ。厳しい父親と、きっちりしてる母。一度、ネイリストになりたいと言ったら、2人に速攻で打ち砕かれた。

進路は高3の夏、先生に急かされて決めた。親からの無言の圧に耐えきれず、渋々親に相談すると、看護師の母から、「性格的に、看護師がいいと思うよ。」…やっぱりね。医療関係者だよね。だってお姉ちゃんも医療関係だもんね。そうなるよね。

でも、現在、母に言われた看護師になって思う。本当に自分は看護師が合ってるのか…?看護師はやり甲斐があるし好きだけど、果たして自分に合っているのかは未だに分からない。

私の中で拭えない感情、家族へのコンプレックス

ずっと私の中で拭えない感情がある。家族へのコンプレックス。実家に帰ると、父の仕事に対する考え方の熱論、母の年齢序列と言う名だが働いている側から見ると逆らえない上の立ち位置、高確率でリビングに置いてある姉の仕事の勉強資料。

私の看護師生活の中で全て真逆である。私には、熱論出来る考え方もなければ、7年の経験年数が有りながらまだまだ勉強不足で年数に見合わない実力、勉強資料の少なさと姿勢。それら全てがコンプレックスになった。

その状況に耐えられず、実家に帰ることから逃げた。2ヶ月に1回帰れば花丸。周りの友人たちの実家に帰りたいと言う言葉、帰る回数。そんなに実家に帰りたいと思うんだ、といつも驚く。

家族には迷惑をかけたくない。両親を悲しませたくないとも思う。

このエッセイ、姉も読むのだが、お姉ちゃんごめん。本当はこういう心境なんだ。帰らない理由はこれなんだ。いつも話を聞いてくれて、心配してくれているのに、ごめん。面と向かって言えなかった。

多分、これを家で話せば、心配性で過保護の両親は意地になってでも諭してくるだろう。「何バカな事を言ってるんだ。」と言うが、きっと二人とも心の底では娘がこう思っていることに驚き、後悔し、悲しむだろう。だからこそ言えない。言わない。自分もなんだかんだ両親を悲しませたくないとも思う。

だが、反対されたひとり暮らしを強行突破し、精神的にも辛い思いもしながらも仕事をし、金銭面でも心配をかけ、実際携帯代などの援助を受けているのにも関わらず、意味も分からないコンプレックスがあると娘に言われたら、両親は強制的に実家に連れ戻すだろう。そして精神が病まないように何かしらの憤りを言いたくても我慢して生活するのだろう。それすら、何とも言えない気持ちになる。申し訳なくなる。お互い気を遣いながら生活することになれば、そんな家族、きっといつか壊れるだろう。親にも姉にも手に負えない、引きこもりになりそうな自分を想像してしまう。そうなれば、父親も耐えきれずに物凄い形相で叱るだろう。それに病み、また私は実家に居たくなくなり、最悪、彼氏の家に脱走するだろう。どうしようもない娘になり、母は病むだろう。そんな流ればかりが想像される。

なので家族へのコンプレックスを拭えない限り、実家には帰れない。ただ、拭える未来はまだ想像出来ない。相当時間が掛かるだろう。仕事に対して熱論出来て、自信がある立ち位置に付き、沢山の勉強が出来るまで、私は帰れない。帰りたいと思うまで、私の中での挑戦は続いていく。

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