職場での私はいわゆるサバサバ女子。細かいことはまず気にしないし、誰かと仲違いするなんて事も無い。
職場ではこんなにスムーズに生きていける私だが、家では嫉妬まみれの重い女。好きな人の事は全て知りたいと思うし、私自身を全て知って欲しいと思う。

思えば私は昔から、家族に対してもそうだった。学校の状況も事細かく話していたし、どんなものに興味があるのかもよく話す子供だった。母には、私が結婚してからも今何をしているのか、どんな日なのか私の情報を止める事はない。普通ならおかしいのかもしれないが、これが私の普通だ。

いつまでこの愛情を注いでもらえるのか冷や冷やしている

中学&高校共に女子校だった私は恋愛経験も少なく、結婚した旦那さんが初めて出来た恋人だった。
10歳以上年上の彼は、同世代の男子達とはもちろん違っていて、異性への関心も過剰でなく、魅力的に感じた。豊かな知識も違う世界に連れて行ってくれるような気持ちにさせてくれた。結局はそこら中にある平凡な生活に落ち着いてしまったけれど。彼と出会ってから既に6年が経ったが今でも変わらない愛情表現をしてくれる。

愛情表現というのは「愛してる」という言葉だったり、ハグetc..行動もそうだ。その度私は頭のどこかでいつまでこの愛情を注いでもらえるのか冷や冷やしている。
そんな不安定な私は、気に食わない事でもあれば言葉の節々で旦那をプレッシャーに晒す。他人なのだから仕方ない、そういってしまえばそこまでだが私はもっと深く理解していたい。事細かに聞く私をきっと面倒に思う瞬間は多いだろう。不安や愛情に常にいっぱいいっぱいの私は彼を離さないよう必死だ。それでも、彼は穏やかな性格だからぶつかる事はあまりない。

変わらない愛情欲しさにどんどん重くなっていく

私は、自分で自分を不安にさせる。まさに悪循環。
「どのくらい好き?」
「昨日よりも好き?」
「幸せ?」
わけわからない質問を度々しては模範解答を聞いて安心する。そんなの聞いたって彼が地雷を踏まないようにしてるだけじゃない?それでも良い。それでもやめられないのだから私って重たいなあと自覚する。

今年で結婚して6年。私達の間に子供はいない。私の人生設計に子供はいない。
30歳を手前にした私は、結婚がゴールじゃ無い事をもう知っている。形が変わっていく事も周りを見て痛感している。
変わらない愛情欲しさにどんどん重くなっていく。
時には嫌気がさすけれど、女って重たい生き物なんだって開き直って生きていたい。
明日も重たく生きていいよね。