社会人8年目に突入した今年、私は4社目の会社で働き始めた。
平均2年ちょっと、私は1社で3年続いたことない。
転職回数が多い自分に引け目を感じていた…けど、今は胸張って言える
「転職する」と話をすると、まず初めに言われるのは「もう辞めるの?」だった。「もう少し続けてみれば変わるかもよ」「3年は続けたほうがいいっていうじゃん」そう言われてなんとか頑張るんだけど、その一歩手前でぱたりと終わってしまう。
転職の理由は3社様々で、倒産しそうだったから、忙しすぎたから、今後のライフプランがなんたら…、お給料が安すぎたから、人間関係が無理すぎたとか、複合的にあるんだけど、まあ全体的に「このまま続けてたら病む」に集約される。だから退職日が決まるとほっとする。私は処刑から免れたのだ。
ただ、1社目と2社目と辞めるときに、わずかながら後悔も感じていた。せっかく身につけたことを投げ捨てるのか、これから学べるであろうことを潰すのか、自分はこれからも長く働けないなのか。
以前人事に言われた「能力を活かしていろいろ業務をしてもらいたかったのに、もったいない」という言葉は、胸を抉った(けど使ってくれなかったじゃん私の能力、もっと早くになんとかして欲しかった!という怒りが胸の傷をカバーしてくれたので良かった)。
また業務を一から覚えて下っ端からやり直すことだって、しんどくなることもある。未だ新卒で入社した会社で働く友だちも多い中、ダントツで転職回数が多い自分に引け目を感じることだってある。
だけど、いよいよ4社目に突入した今、胸張って言える。
「今までの転職経験、全部無駄じゃない」
決して無駄じゃない。私の経験は、全ての仕事に活かせている
実は私の経歴を話すと異色も異色で、詳細に話すと身バレするんじゃないかってくらいいろんな仕事に手を出してきた。テレビ制作のADから始まり、IT業界へ。先生をしたかと思えば、プロジェクトマネージャー。業務内容はバラバラで、過去やってきたことが活かせないように見える経歴なんだけど、全然そんなことない。
ADの時に培ったケーブルを巻く“八の字巻き”は、IT企業でも役立ち(なんでITで八の字巻き?と思うかもしれないけど、いろんな業務があったんですよ)、細かなシステムチェックの視点は、事務作業でのミスや確認漏れを水際で止めるのに役立った。映像編集技術はときどき仕事で使ってもらえるし、プライベートでも使うことがある。先生として人に教えるという経験は「話がまとまっててわかりやすい」と何度も褒めてもらった。
あとはもうAD時代の不眠不休経験のおかげで、ちょっとの忙しさも平気なので「あの頃の私、頑張ってくれてありがとう」と思う。
いろんな職場で培った経験があるから、未来の私をワクワクさせる
一つの会社で長く働ける人を羨ましいとも思う反面、いろんな経験ができている今の自分はわりと好きだ。ストレスフルな環境からの離脱タイミングもベストなので、ありがたいことにメンタルも健康。「3年は働かないと」と言われてきたけど、今のところ何一つ不自由もない。むしろ、今まで得たスキルをこれからどう掛け合わせてやってけるのか、ワクワクする。
だから「3年間は続けたほうがいいよ」とアドバイスくれる人には、こう言おうと思う。
「3年神話なんてぶっ壊せ!」