25歳、現時点での見解。

私は私の容姿が好きだ。
でも、世間はそうでもないらしい。

SNSで評価されるのは私と対極のキラキラした女の子達

肩までの黒髪、低い鼻、奥二重の目。
肌は割と白くて綺麗なほうで、赤い口紅が似合う、いわゆる和風顔。
ブルー系のスカートやワンピースを着て、アクセサリーは1つか2つ。
シンプルだけどそれが気に入っている。

一方、SNSでたくさん評価され、街中で声をかけられるのはこの対極。
ブラウンのシースルーバングで、カラコンをつけ、毛穴レスな肌に真っ赤な口紅が映える、ノースリーブで、指輪が多い女の子達。

わかる、彼女達はかわいい。
明るくて、ノリも性格もいい。実際このタイプの友達もいる。
キラキラした彼女たちと街ですれ違いながら、私もこうならモテたのかしら、と思う。

物理的には、プロの力を借りて頑張ったら近づけられる…はず。
でも、そんな自分は好きじゃない。

黒髪で、落ち着いている、本屋さんにいそうな雰囲気が好き

私の価値観、恥ずかしげもなく言えば美意識において、「私」というブランドイメージに上記のスタイルはどうもそぐわないのだ。
黒髪で、落ち着いている、本屋さんや美術館にいそうな雰囲気が好きだ。
彼女たちを完コピしたところで、私(笑)になるだけだ。

単に流行に乗れていない点も否めない。
けれど一丁前に、流行に左右されたくないと願ってしまう。
思えば大学入学の頃、友達ができるようにと一生懸命雑誌を見て選んだ服や髪型は、SNSで「量産型」だと揶揄されていた。あの虚無感は忘れられない。

流行のファッションは、だいたい量産型になる。それが流行だから。
ただ人と同じが嫌な性分なので、皆やってる+自分好みでないスタイルは二重苦にランクアップ。もう絶対にやりたくない。(お金をもらえるなら別だけど。)
でも、人からも評価されたい。かわいいねって他人に言って欲しい。
我ながら本当に面倒くさい。

同年代の男性からは全然モテない

まぁそんなこだわりの強い普通の顔の女なので、同年代の男性からは全然モテない。
大人しくニコニコしているけどなんか滲み出ちゃっているのかもしれない。
自己評価に反してあまりに声がかからないので、「もしかして普通の顔に見えているのは私の眼球だけなのでは…?!本当はすごく醜かったらどうしよう」という確認しようがない不安を抱く夜もある。

ある日、友達がはじめたというので、マッチングアプリに登録してみた。
自分を気にいる人がいるかもしれない、そんな期待を抱いて。

1ヶ月やった結果は、おっとこれはどうあがいてもタイプではないな、という方々からつく「いいね!」に自己肯定感が揺らぐという新たな傷、もとい市場調査結果を得ただけだった。クセ強き者は同等のクセ強者を引き寄せるらしい。
アプリ内では同性の上位プロフィールがみられるようになっていて、そこでは予想通り、シースルーバングの美女達が白い歯を見せていた。

私は私の容姿が好きだけど、もっとほめて欲しいな

私は私の容姿が好きだ。
でも、世間はそうでもないらしい。

嫌われてはいないけど、特別好かれる訳でもない。
それが普通。一般的。よくあること。
それでも、
あーもっとほめて欲しいな、そう思いながら今日も鏡の自分に「かわい」と呟いている。