背が低いということは、人から舐められやすいということだと思う。
「子供だから」と対等にわかり合おうとしない感覚が抜けていない
私は女性の平均身長から10㎝ほど低いが、人混みでまっすぐ進めないといった小さなことから、人に暴言を吐かれるといった直接的なことまで、いろいろ経験してきた。背がもう少し高ければ、普通くらいあれば違ったのではないか、そのことをひしひしと感じる。
自分より小さいものには、意識的にでも無意識的にでも上からの態度になる人は多い。幼い子供と対等に分かり合おうとする大人はほとんどいないのではないだろうか。子供が自分の意見を伝えると、いいからいうことを聞きなさい、子供だからわからないんだという言葉で話を終わらせる人がいる。子供でも理不尽だということはわかってる。背が低いということだけで舐めてくる人は、その感覚が抜けていないのだと思う。
耐えて、ぶりっ子として生きてきた。負のループから抜け出せない
昔どこかで、背の低い女性は気が強いかぶりっ子かどちらかになると聞いたことがある。
舐められた態度をとられ続けた結果だと考えるとあながち間違いでもないのではないだろうか。舐められるということは下に見られるということだ。人から下に見られたときに自分はそんなに弱い人間ではないと反抗するか、それともそれを受け止め場の空気を保とうとするかの違いだと思う。
私はぶりっ子として生きてきた。友達間や恋人間でからかわれることは多かったし、教師や医者など逆らえない人からはありえないような態度をとられることもあった。でも、その場の空気を壊すよりはましだと思って耐えてきた。というよりも、そういう態度を人からとられ続けることで、もう私自身が自分は人よりも下の存在だと思ってしまっていたのかもしれない。周りからの評価は、その人の自尊心に直結する。自尊心が低ければ周りからの評価も低くなる。負のループだ。
母が見つけた方法とは。たったそれだけのことで人の態度は激変する
最近母が、その負のループを断ち切る方法を発見した。母は私よりもさらに 5 ㎝ほど背が低い。私よりも下に見られることは多かっただろうと思う。
その母が発見し実践している方法なのだから、ある程度効果はあるのではないだろうか。
その方法とは、お金を持っている風にふるまうことだ。身なりをきちんと整え、ダイヤモンドの指輪などをつけ、落ち着いて行動する。ただ、それだけだ。たったそれだけのことで、と思うかもしれない。でも、たったそれだけのことで人の態度は激変するらしい。お金を持っているということは、それを稼ぐだけの能力があるということだ。人はその部分を敏感に察知し、下手に出るらしい。
人は自分より小さいものには上からの態度で接し、お金を持っていそうな人には下からの態度で接する。これだけ書くと、本当に馬鹿馬鹿しいことだと思う。だが、その馬鹿馬鹿しいことがその人の自尊心に大きく影響し、自尊心が人生に大きく影響する。背が低いだけで人生を損することは癪なので、私も実践してみようと思う。