「まめちゃんって背高くていいよね~」
「お前背デカくね?」
「なんでそんなに背が高いの?やっぱり毎日牛乳飲んでるんでしょ?」
いまだったら、
「ありがとう~」
「そっちがちっちゃいんじゃん!」
「それが、わたし別に牛乳好きじゃないんだよね~(笑)」
と返せるけれど。
幼稚園生のときからの悩みだった。
他の友達より1.5個分飛び出たあたま。「かわいいね」じゃなくて「かっこいいね」と褒められること。今でも小数点以下まで覚えてる、小学校1年生4月の身体測定で測った身長。
頭では気にすることじゃないと分かっていても、背が高いことが恥ずかしかった。だから、クラシックバレエを習っていたのに、無意識に猫背になっていった。自分の身長について何か言われるたびに、「私だって好きで背が高いわけじゃないよ!」と何度も口から出そうになったけれど、言えなかった。だって、私が我慢すればこの話はここで終わるもん。
いつも周りからどう思われているか考えて、相手がやってほしいことをやってあげた
背が高くて、三姉妹の長女の私は、物心ついたときからいわゆる「しっかり者の優等生」だった。いつも周りからどう思われているか考えて、相手がやってほしいことをやってあげられる。
そう、姉御肌ってやつ。そのおかげで幼稚園の鼓笛隊では指揮者に選ばれたし、小学校では児童会の委員長、中学校では生徒会長になった。(今思えばよくやったなあ~と思う、、、)友達はわたしをいっぱい頼ってくれて、それが嬉しかったから、がんばれた。
人に頼るのがすごく苦手で、人に期待していない
そうやって優秀生徒をやってきたわたしは、ひとつだけとっても苦手なことがあって、それは「甘えること」。
みんなが普通にやっている、「ねえねえ、これやって~」ができない。しかもそれに気づいたのは大学受験期。幸い、甘えられないことが原因で何が重大なことになりはしなかったけれど、大学生になった今でも、人に頼るのがすごく苦手で、最近、わたしってほんと人に期待していないなぁと感じるようになった。
この頃は、「高身長女子」とかいってもてはやしてくれる(嫌味っぽいかな、、、(笑))メディアも増えてきたけど、やっぱり高身長女子におすすめされるのはスキニーとかロングスカートだよね。
わたしは自分に似合うと思うからスキニーもロングスカートもはくけど、心のどこかで「そんなの言われなくてもわかってるよ!」と思っちゃってる。
「モデルみたいでいいな~」って言葉に対しても「(ありがたいけど)身長が高いだけでモデルに結びつけないでよ~」と思うこともしばしば。
「わたしは何を悩んでいたんだろう」と改めて思った瞬間だった
話は少し変わるけど、去年、アメリカにインターンに行ったとき、なんだか違和感を感じたんだ。それは、道ゆく女性たちの身長が、ほとんどわたしと同じか、わたしより高かったこと。
「わたしは何を悩んでいたんだろう」と改めて思った瞬間だった。わたし別に特別背が高いわけでもないじゃん、ってね。
日本では、すらっと細くて色白で、目がくりっとしててまつ毛が長い女の子が「かわいい」とされるけど(かなり偏見ですが)、アメリカの女の子たちは、ルックスなんて気にせず、自分の好きなお洋服を着て、自由に生きているようにみえた。
「ああ、わたし、こうなりたいな。」と思った。
そんなこんなで、わたしはたまたま背が高くて悩んだけど、逆に背が低くて悩んでる子、ぽっちゃりしていて悩んでる子、食べてもお肉がつかなくて悩んでる子、みんな、自分をかわいそうだと思わないでほしい。変わらなきゃ、と思いすぎないでほしい。
自信を持てって言われてもそりゃあちょっと難しいよね、わかる。とりあえず、自分が好きなお洋服を着てみたらどうかな~。