「結婚、どう思う?」

最近自分から女子会でそう切り出すことが増えた。
社会人3年目、25歳、総合職。彼氏とは付き合って2年。
子どもはいらない私と、子供が最近欲しくなってきた彼氏。
結婚の話題は付き合って半年後以降、向こうから出てはいない。
彼氏とは結婚の話が憚られる空気になったし、周囲の子たちは続々と結婚してきているし、反動で女子会で結婚話に花を咲かせることが多くなった。

「結婚の予定はある?」でもなく「今の彼氏と結婚したい?」でもない。
現実に寄りすぎると息苦しくなるのであえて
「結婚っていう概念、どない?」
みたいに聞きたくなるのかもしれない。
話の展開は様々で、夫婦別姓についての話になること、義実家が増えることへの不安があること、子供を産んだらキャリアはどうするのか、結婚式の資金。
抽象的な質問でスタートしたのに、もうみんな当事者意識をもって現実のこととして議論が行われる。
25歳、社会に出ている人の中ではまだまだ子供で若いと言われながら、生きているのはしっかり現実。

女子同士でしか話せない、もやもやや核心を突く疑問

女子の会話はもう、おしゃべりというより会議である。
現状の課題の洗い出し、方向性の提案、行動目標の策定。
一方で、わりかし結婚していない女子は皆一様に
「女子の中ではこういうもやもやとか、核心を突く疑問とか話せるんだけどね」とぼやく。
私たちは現実を生きているけど、彼氏、友達以上の人、などの人たちは現実を生きているのかイマイチ確信が持てない。
ディズニーランドで遊んでいる人にふるさと納税の限度額を突然聞きたくはないわけで。

男性はいつから現実的になってくれるんだろう。
というかいつからこんなに違う世界線を生きているかのようになったんだろう。
大学受験の時は、同じレベルだった気がする。
でも就職活動の時は…明確に違った気がする。
男性は男性は、とうらやむのは違うとわかりながらも、
女性だけキャリアの中断を視野に入れたり、海外赴任の可能性があっても躊躇したり、もっと複雑に就職活動してきたような気がする。

多分そうして「私たちだけ検討することが多すぎる」っていう不満感と、
「ちゃんと現実見てしっかり生きれてる」っていう謎の自信が積み重なっていくと「かわいくない」になるんだろうなってことは、よくよくよくわかっているけど、「女だから家事もできて当たり前、仕事もしろ、将来は介護もしろ」って誰にも褒められない世の中では、自分のことを自分で褒めるしかないんですよね。

結婚は女性として生きる上での一つのタスクの一部

「あ~う~ん、結婚っていうか女性として生きるのって難しいな」

結婚の話から始まる話は結構この終わり方で終わるし、
ひとりで内省していても結局これで終わる気がする。
今の私たちにとっては結婚って、女性として生きる上での一つのタスクの一部っていう感覚なのかもしれない。

「結婚、どう思う?」
そもそもそれを男女で話せるようになりたいな、と今は思う。
「結婚、どうする?」
はその先の遠いハードルに今は感じる。