私は良縁があるなら結婚したいと漠然と考えている。
しかし、私含め多くの若者は現時点で結婚したくても出来ない理由が多く存在するように感じる。例え彼氏や彼女が現時点でいる若者もこの時期に結婚しようと思う人は少数派なのではないかと感じる。特に新型コロナウィルスが発生したことにより、家族以外の人と会う機会がほとんど無くなった。
遠距離恋愛を強いられているカップルも多いことだろう。緊急事態宣言だ、感染者数が日を追うごとに増えているなどと世間が騒がしい間は、新しく人と出会う機会など自分から動かない限り皆無に等しい。
ましてや結婚したいと思える相手を見つけることは現時点で容易ではない。では、結婚相手はどうやって見つけたらいいのだろうか?自分から動く?それとも偶然や必然によって見つかるようなものだろうか?

コロナ禍でなくても出会いが少なく、結婚したい相手に巡り会わない

多くの結婚願望のある若者が直面している問題は、結婚したいと思える相手に巡り会わないことだ。そして結婚したいと思える相手に巡り会わない原因は、コロナ禍でなくとも出会いが少ないということに関連しているのではないかと思う。
私は現在、とある女子大に通っているのだが、ある日こんなことがあった。私が通う学部には専用のロッカールームがあり、そこで同じ学年の女の子2人が話をしていた。そのうちの一人Aがしきりに大きな声で「ねえ、誰か男紹介してよ~!」ともう一人のBに話していた。
耳を傾けて聞いてみると、どうやら男を紹介しろと言われた方Bには国立大学に通っている友人がいるらしく、その友人は同じ大学の医学部生と付き合っているとのこと。そしてBはその友人のツテで近々開かれる医学部生との合コンに参加する予定らしく、そこに自分も混ぜて欲しいとAがお願いしているようであった。
医学部生とあわよくば付き合いたいという魂胆が見え見えだが、その子も恐らく異性の友人がいないに等しく、出会いに飢えているのだ。

出会いに少ない人にとってSNSやマッチングアプリは都合の良い場所

そして、かくいう私も彼女と同じように出会いがないことへの焦りを感じている。私の身の回りにも大学に入学してから徐々にではあるものの、彼氏が出来た友人がちらほら現れ始めた。彼氏が出来た友人にどこで彼氏と知り合ったのか聞くと大抵は「大学」と答える。そんななか、同じく女子大に通っているのに彼氏が出来た友人が出現した。その友人に同じ質問をするとなんと「SNS」という返答が帰ってきた。
インターネットが発達した現在、SNSやマッチングアプリを通じて共通の趣味を持つ友達を見つけることが若年層の間では珍しくない。共通の趣味友達から恋人や運が良ければ結婚相手になりうる人を見つけることが出来る。人との出会いに飢えている人達にとってSNSやマッチングアプリは都合の良い場所でもあると思う。

新しい出会いに潜むリスクを考え遠のく結婚。安全な方法を模索している

しかし、出会いを求めている私自身は本当にそれでよいのだろうか?と自分の中に矛盾を感じる。
女性にとってSNSで知り合った相手と実際に会うことの危険性が高いこと、数回相手と会った所で信用できる人物なのかをよく考えて行動しなければならないと考えてしまう。実際に女性がSNS・マッチングアプリを通じて会った相手が悪いと事件に巻き込まれるケースも多く存在する。
危険を冒してまで新しい出会いを探し、その中から結婚相手を探す必要があるだろうか?そう考えた時、私の中の答えはノーだ。危険を冒して新しい人と出会うリスクを考えてしまうと必然的に結婚からは遠のいていく。
私のように結婚したくても相手がいない・自分から動いて新しい人と出会うことが怖い・リスクを冒してまで相手に出会う価値を見いだせなくて、結婚から遠のいている人たちが増えている。
もしかしたら、いい相手に巡り合う安全な方法を私たちは模索しているのかもしれない。例えば、運命の相手が突然現れるみたいな映画やドラマでよくある展開のように。ないものねだりかもしれないけれど。