かがみよかがみでは、「わたしの暮らしと地球と」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。

今回は、かがみすと賞1本、編集部選として2本のエッセイをご紹介いたします。

◆かがみすと賞

環境と自分のメンタルどっちが大事?考えすぎた私のアンハッピーな誕生日(りお)

モーリシャスの座礁事故をきっかけに、環境問題に強く関心を持つようになったというりおさん。社会問題を自分事化することの大切さと同時に、考えすぎて動けなくなってまったり、精神的にしんどくなってしまう可能性についても、気づきを綴ります。

もちろんそれが毎日できたらいいのはわかっている。けれど、実際にそんな時間とお金はないし、それに例えば美容パックの包装を捨てるのを躊躇っていたら、それこそ不健康で今度は自分が病気になってしまうかもしれない。

環境問題にかかわらず、社会問題と向き合うときにきっと多くの方がぶつかるこの気持ち。想いが丁寧に掘り下げられた、すてきなエッセイでした。

◆編集部選

ヒーロー気分とは違う。レジ袋有料化で考えた、大人の地球のまもり方(山口静花)

レジ袋が有料化されたことで、節約もかねてエコバックを持つようになったという山口さん。子供の頃のように「正しいから」だけでは実行できなくなってしまったリアルな気持ちを、うまく描写しているエッセイです。

私たちは子どもの世界を、狭いと考えがちだ。けれども、遠くにあるはずのものを、ぐっと引き寄せて自分の世界に取り込む力は、大人よりもずっとあるのかもしれない

この2文は、まさに、と思わされました。「綺麗事」だけではない、ご自身の率直な気持ちを掘り下げて描いていることが伝わるエッセイでした。

◆コロナ禍で塞ぎ込んでいた私。元気をくれた自然に恩返しがしたい(Hana bana)

コロナ禍で家にこもりがちな毎日に、自然の美しさにパワーをもらったというHana banaさん。空の青さや、暖かな日差しに気持ちが救われる描写に、共感した方も多いのではないでしょうか。

普段は仕事終わりの日が暮れた時間にしか外出しないのだが、昼休みに理由もなく家を出た。優しく吹き渡る風と春の日の独特の香り。久しぶりに見上げた空は、清々しい水色をしていて、そこに輝く太陽は私の沈んだ心を照らしてくれているかのようだった。

去年に比べると、ステイホームの時間も少しずつ減ってきている昨今。自由に外に出られないとき、移り変わる季節や自然に癒されていたことを、今一度思い出すことのできる素敵なエッセイでした。

以上、「わたしの暮らしと地球と」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。現在募集中のテーマはこちらから。みなさまからのご投稿、お待ちしております!

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