私は、女子高校出身。社会人になって年末になると、高校の同窓生と男女一緒に毎年忘年会の予定が入っている友達に嫉妬する。
私も共学の学校に行っていたら、もっといろいろな人たちと知り合えたり、話せたのかなぁって思う瞬間がある。
女子校は男女関係のトラブルに巻き込まれない「メリット」がある
だけど、女子校にも最大のメリットがあった。それは、男女関係をめぐってのトラブルに一切巻き込まれないことだ。正直、異性の目を気にする必要もないから、一定時期友達関係の輪からはぶられても、周りを気にすることがあまりない。
といっても、女子校はシビアな世界にも思われがちだけど、私の知っている女子校は、とても平和だった。仲間内での仲間割れは、あまりなかったように思える。
なぜかって? 1軍、2軍、3軍とクラスがはっきりと分かれているから、お互いにお互いが興味を持たないのだ。だから、他のグループとの争いも一切なく、すごく平和だった。
修学旅行のグループや、体育でのグループ分けもすぐに決まる。女子校ってこんなにあっさりしているものなんだ。過ごしやすいなぁと思ったこともある。
女子校の「デメリット」は、一度入ったグループをあまり変えられない
だけど、私はいろんな人と仲良くしたいタイプだったけど、それがあまりできないところは、女子校のデメリットかな。一度入ったグループは、3年間あまり変えられない。
お互い別のグループにも興味がないから、卒業して「同窓会しよう」だなんて話も正直、一切出てこない。卒業して10年は立つけど、一度も同窓会はしたことないし、今後も集まることはないと思う。もちろん、同じグループだった友達とは、今でも仲良しなんだけどね。
クラス内の同じグループ以外は、女友達というより、クラスメイトっていう感覚のほうがみんな強かったんじゃないかな。文化祭も体育祭も、クラスマッチも、どこにいっても同じグループの友達としか、一緒にいられない空間は、飽き飽きだったし、私は苦痛だった。だから、こっそりほかのクラスメイトの子とお友達になったりすることもあったな。
高校を卒業して10年以上経つけど、共学だった友人に「嫉妬」する
28歳になって、いまだに「同級生の〇君と久しぶりに会って」「今度クラス会やるんだよね」そんな言葉がやっぱり羨ましい。女子校時代の友達は、ほとんど高校卒業してすぐに就職した子が多い。だから、世界もだいぶ狭いように思える。
私は、進学したけど、専門学校。そして保育士志望だったから、またもや女子校。また女子の世界だった。
なるべく自分の視野を広げようと、就職して2年後の海外留学先で、男女共学の学校に3か月通学した。男女共学は、本当に楽しい。女子同士のグループもないし、男女関係なく友情が存在する。
たったの3か月だったけど、4年前の友情が国境を越えて今も続いている。だから戻れることなら、中学受験に戻って、共学の学校を選んで、もっと青春ライフをおくりたい。今日も男女4人の高校生の背中を見て、そんなことをふと考えた。