『元気』。それは、体の調子が良いこと。健康であること。活動する気力があふれている感じであること。人間が健全な状態で生きていくためには、『元気』でいなければならない。
私だって一人の人間だから、日々の生活の中で落ち込むことがたまにある。

例えば、仕事でミスをした時。パートナーと喧嘩をした時。全てが上手くいかないと感じた時。もちろん訳もなくイライラしたり、知らないうちにストレスを溜めてしまっている時もある。

どうしてもっと注意深く行動しなかったのだろう。どうしてあの時あんなことを言ってしまったのだろう……。どれだけ後悔しても、時間は戻ってくれない。そんなことは分かっているはずなのに、結局同じことを何度も何度も繰り返してしまう。

自分自身の元気を取り戻すために、紙とペンを用意して客観的に分析

そんな時、私が自分自身の『元気』を取り戻すためにしていることが二つある。
一つは、まず紙とペンを用意する。紙は何でも良い。ノートでも、イラスト用のちょっと高級な紙でも、メモ帳でも、何ならそこら辺に置いてあった適当なチラシの裏でも。そして嫌なことと、それに対する自分の気持ちをばーっと書き殴るのだ。

別に綺麗な字で書く必要はない。誰かに見せるために書くわけではないからだ。
まずは起こった事実をただひたすら書く。次にそれに対して自分が思ったこと、どう嫌だったのか、何故起きてしまったのか、これからどうすれば良いのか、などなど。とにかく思ったことを勢いに任せて書き殴っていく。

するとどうだろう。不思議と気持ちが少し落ち着いてくるのだ。これは根本的な問題解決にはなっていないかもしれないが、自分自身の気の持ちようは多少は変わってくるはずだ。
書くことで自分の気持ちが整理されていく。すると客観的に、冷静に物事を分析できる。

自分の想いを家族や友人に伝えること。何気ない会話こそ元気の秘訣

そしてもう一つは、家族や友人、パートナーにとにかく会話をすること。時には愚痴や相談になってしまうこともあるが、それでもかまわない。自分の想いをぶちまけるという意味では、前述の書くことと同じかもしれない。

アドバイスを求めたり、ただ共感してもらうためだけに話すこともある。そんな中でも、私は夕食時のパートナーとの会話を特に大切にしている。今日こんなことがあったんだ、なんてたわいもない話をしてみたり。その日の気付きも話すことがある。

もちろん一方的に自分のことだけを話したりはしない。相手も仕事の愚痴や色々な悩みを抱えているはずだから、私もそれを聞く。
会話はキャッチボールなので、きちんと対話することが大事だ。時にはアドバイスをしたり、そんなことがあったんだねと共感し、受け止めたりする。この日々の何気ない会話のやり取りが、実は私の元気を保つための秘訣だったりする。

自分を見つめなおして、積極的に人と関わることが元気を取り戻す秘訣

このコロナの世の中で、以前と比べると人とのつながりは限られてしまったかもしれない。気晴らしに旅行に行くことも難しくなり、定期的に友達と会うことも減った。それでもLINEや電話、SNSなど、人と繋がることができるツールは変わらず存在する。

しかしどうだろう、自分をゆっくり見つめ直す時間、目の前の人とじっくり会話をする時間は意識して取っていかなければならないような気もする。やはり、人は一人では生きてはいけないからだ。

だから私は、殻にこもりがちな今の時代だからこそ、積極的に人と関わっていきたいと思う。それが、私が落ち込んだ時でも『元気』を取り戻す秘訣になるのだから。