ふと降りた駅。かつて彼と穏やかに暮らした街があった。あのとき、ひとり悩んで決めた「別れ」は、彼にとっては突然の裏切り。その決断の重さに、私は気づかないでいた。自身のことを考え、だれかへ思いをはせた時間は、予想もしなかった先へ私を連れていく。6月に「かがみよかがみ」にたくさん寄せられた、そんなエッセイのなかから、多く読まれた5本を紹介します!

①「もっと早く言ってほしかった」。嘘を重ねた半年、私は彼の人生を奪った(こめこ)

あらすじ)穏やかに続いていた彼との日々のなかで、私は彼との別れを考えるようになった。半年かけて決断したが、彼にとっては突然の話。勝手な言い分をぶつけた私に、彼は不満をひとつも言わなかった。ただ、「ずっと今日まで、両思いのままだと思っていた」と。

②私は処女。3人と付き合い、2年付き合う彼と同棲していても(なりま)

あらすじ)付き合った男たちは、私を大切にしてくれた。嫌なことや痛いことはせず、私の気持ちを尊重してくれた。処女を守ってきたつもりはないし、捨てようと焦ったこともない。しかし、周りは処女を笑い、色眼鏡で見る。

③父を一生恨むし、忘れることはない。最後に父が放った一言は(柚希)

あらすじ)「もうすぐ良くなるからね」と子どもの私に言っていた病床の母は、そのまま亡くなってしまった。虐待を受けていた祖母を、父は守ってくれなかった。繰り返された大人の噓と裏切りに、私はまっすぐに生きようと思った。

④元カノと比べて下手だと思われたくない。初めては別の人とした(しろのなぎ)

あらすじ)初めてできた彼氏から、家に誘われた。彼は自分が処女だと知ったら、どう思うんだろう。下手だと思われないだろうか。ネットの「処女 めんどうくさい」「重い」の文字に焦った。私は処女を捨てるためにマッチングアプリを使った。

⑤リボンを付けて働く私は、客から「女性」として扱われる。気持ち悪くて泣きそう(ルドベキア)

あらすじ)バイト先で、冬服を着るよう指示があった。胸元にリボンがついている制服。それから、お金をもらうために働く時間は、自分が女性として認識されていることに晒されながらお金をもらう時間に変わった。

6月に読まれたTOP5のエッセイは、このようになりました。

さらに6位以降は次の通り。こちらもぜひ読んでみてください!

仲の悪い友人に挟まれた大学生活。卒業式での裏切りは素晴らしいものだった(てくてく)

休み時間10分って短くない?生理中の学生生活について思うこと(ハマグチ)

父は使用済みナプキンを見て「ちゃんと捨てろ。汚ねえんだから」と言った(Ay.)

セフレ関係から恋愛へ。隠し続けてきた気持ちがバレると(兎川えりか)

彼女がいる人と寝た。彼のすべてがわたしにフィットしていた(コロネルチョコレート)

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