私は今年、女子大に進学した。「学びたいことが学べる」から女子大を選んだだけで、決して女子大にこだわっていたわけではない。

高校まで共学に通っていてた私が女子大に入って、「感動」したこと

私は食事や栄養について興味があり、進路選択の際に様々な大学を調べた。しかし、共学でこれらのことを学べる大学を、ほとんど見つけることができなかった。私は「学びたいことが学べるなら共学でも別学でも良い」と考えていた。

もし共学で学ぶことができて、いまの学校よりも校風や環境が良かったらそこに行っていたかもしれない。女子大に入学することになり、小中高と共学に通っていたため女性だけの環境の想像がつかず、「どんな感じなんだろう」と不安だったけど、楽しみにしている自分もいた。

入学してみると、学校内全体が落ち着いていて「なんだここは!」と感動した。もちろん、賑やかに話している人たちもいるけど、スマホゲームをやって騒いでいる人も、話で盛り上がって大声で笑っている人もいないのだ。

私が通っていた高校は、休み時間になると男子が集まってゲームをして騒がしかったり、大声で話していたり、賑やかを通り越して、うるさかった。大きい音や、騒がしい場所が嫌いな私からすると、とても苦痛だった。

しかし、女子大は「騒がしいという概念がないんじゃないか」と思うほど、落ち着いた雰囲気で、入学してほんの数日で「女子大に入学して良かった」と思った。

人の容姿について話す人も男女のトラブルとは無縁の「別学」

また、人の容姿に勝手に文句をつける考えのおかしい人がいないことも良い点だ。高校では、男子が女子の容姿について話している場面を何度も見ていて、とても不愉快だった。このことが女子大では起きないので、とても過ごしやすく、ストレスもなくなった。

そしてなんといっても、男女のトラブルが起きないことが最高だ。経験上、男女のトラブルは本当に面倒くさくて疲れるから、起きないに越したことはない。このトラブルが学校内で起きないという安心感は計り知れない。

女子大は名前にある通り女性しかいないため、社会に出たときと同じ環境では過ごすことができない。また、男女では物事の考え方が違うと思うが、男性の考え方を知る機会がほとんどない。女子大に入って、この2つが少し悔やまれる点だ。

でも、女性しかいないということは、同じ悩みを持っている人や相談ができる人が多いということだ。私は「そっちの方が過ごしやすいんじゃないか」と思う。

ジェンダーについて理解することに、共学か別学かは関係ないと思う

「共学か別学か」の問題がジェンダーについての理解に関係しているのではないか、という記事を見た。私は、ジェンダーについて理解することに、共学か別学かは関係ないと思う。どちらの学校でも、ジェンダーについての授業を行うことでこの問題は解消されると思うからだ。

それに、興味のない人はそもそも理解しないだろう。日常で異性と関わっていても、共学の人がみんなジェンダーについて理解しているわけではない。

反対に、別学でも理解が曖昧な人もいると思う。だから、学校の環境とジェンダーについての理解は関係していないと思った。

私は高校まで共学で過ごしたので、大学で初めて別学で学ぶことになったが、女子大に入って良かったと思っている。ストレスを感じず、学校の雰囲気が自分に合っているからだ。

今の環境を知った状態で、また進路選択をしたら私は女子大を選ぶと思う。高校まで楽しいことはあったが、女子大でも楽しいことはある。だったら、ストレスを感じずに済む女子大の方が良いからである。

ここまで「女子大は良い!」と書いてきたが、自分の子供の進路を考える際、最終的には「学びたいことが学べるところに行きなさい」と伝えるだろう。共学、別学それぞれに良い面があり、大学は学ぶ場だから共学か別学かに重きを置かなくても良いと思うからだ。