かがみよかがみでは、「わたしが総理大臣だったら」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。

今回は、かがみすと賞1本、編集部選として1本のエッセイをご紹介いたします。

◆かがみすと賞

育児のための配慮って? 守られたいんじゃなくて「活躍」がしたい(咲良)

産休・育休などの制度が整った、一般的には「女性に優しい」とされる企業に勤める咲良さん。それでも感じる「働きにくさ」を見つめ、「わたしが総理大臣だったら」と想いを綴ってくれました。エッセイの中では、女性社員の出張やセミナー、資格取得に対して会社が消極的な様子が綴られており、職場の空気感が伝わってきます。

思い返してみれば、おかしいと思うことはいっぱいあった。(略)どこが、「女性に優しい企業」なのか。(略)同じ会社に勤めている同年代の男性と同じかそれ以上に結果を出し、頑張っているつもりだ。なのになぜ、会社は男性と同等に私を扱ってくれないのだろう。

「女性活躍」という言葉の持つどことない違和感を的確に言語化しているエッセイだと感じました。咲良さんの感じる課題点が実体験をベースに分かりやすく、読みやすく綴られており、その後の「総理大臣だったら」の提案にも説得力がありました。ぜひご一読ください!

◆編集部選

私が総理大臣ならスーパーのレジ打ちを座ってできるようにします!(大久保遊花)

「スーパーのレジ打ちを座ってできるようにする」という公約に思わず「たしかに!」と共感しました。エッセイの中では、海外と日本の接客スタイルの違いについても触れられており、日本の丁寧な接客のすごさとお給料の見合わなさについても、大久保さんは指摘します。

しかしながら、業務に加えておもてなしを求めるのなら冷静に考えておもてなし代をこの安い安いお給料に上乗せしてもらわないと割りに合わなくないですか?

つい口角が上がってしまうような、最後まで楽しく読み切れる明るい文体と、説得力のある構成がとても素敵なエッセイでした。

以上、「わたしが総理大臣だったら」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。現在募集中のテーマはこちらから。みなさまからのご投稿、お待ちしております!

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