20代前半の頃は、彼氏がいなくても「まだまだ若いからこれからだよ」と、みんな優しい目をして言う。
20代後半になり投げかけられる心無い言葉。結婚や出産はゴール?
それが20代後半になった途端に、世間の目は厳しくなる。
「子供のこととか体力を考えると、若いうちに結婚したほうがいい」
「30代で結婚したら、子供が成人する頃にはもう50歳を超えてるんだよ」
「年を取れば取るほど需要がなくなるから、もっと焦らなきゃ」
そんな心ない言葉を投げかけられる機会が増えた。インスタグラムを開けば、家族や子供の投稿ばかり。見たくなくても目に入ってくるのだ。
もちろん私も20代前半の頃は、「25歳で結婚して、28歳で一人目の子供を生むんだ。子供は3人欲しいな」と漠然と思っていたし、意識しなくてもそうなるだろうと、楽観的に考えていた。
だけど現実はそんなに単純ではない。私にとって、結婚・出産が人生のゴールではないし、20代はそれよりも大切だと思うことがあったから、仕事や友達との時間を大切にしてきた。
充実している今生きづらさを感じるのは、普通を突きつけられるから
気づけばもう20代後半。20代前半の頃描いていた人生設計は実現できてないけれど、後悔はしていない。仕事に没頭した結果学べたことや、友達と作った思い出は、私にとって財産だ。
それなのに、ふとしたときに生きづらいと感じるのはなぜだろう。モヤモヤの正体を考えた結果、私は1つの答えにたどり着いた。
「ふつう」を突きつけられているからだ。
20代で結婚するのが「ふつう」。
若いうちに子供を産むのが「ふつう」。
みんな「ふつう」に急かされて、選択をしている状況にモヤモヤしていたのだ。誰にとっての「ふつう」かもわからないのに、その「ふつう」に従って行動している姿を見て、違和感が拭えない。
「私にとっての幸せってなんだっけ?」と、改めて考えてみる。
大好きな人に囲まれて暮らすのが幸せ。
友達や家族が笑っているのが幸せ。
健康でいることが幸せ。
些細なことかもしれないけれど、こんなことが実現できたなら、私は結婚しなくても、子供を生まなくてもいいと思っている。
結婚することを非難しているわけではないし、もちろん結婚していない人を非難しているわけでもない。人それぞれ、「ふつう」は違うし、幸せのカタチは違うということに気づいたのだ。
幸せは誰も保証してくれないから、自分で決めた幸せのカタチを作っていく
結婚をしてパートナーと二人でずっと暮らしていくのもいいし、子供を産んで育てていくのもいいし、結婚をせずにずっと仕事に没頭するのもいい。「これが幸せなんだ」と自分が選んだ道であれば、胸を張っていいはずだ。
人は人、私は私。幸せは誰も保証してくれないのだから、自分で決めた幸せをカタチを、自分で形作っていくしかない。
今までは、「子供のことを考えると若いうちに結婚したほうがいいよ」「もう20代後半なんだからもっと焦らなきゃ」と、結婚・出産を急かされたときに、劣等感を抱いていたけれど、今ならば臆せずにこう言える。
「一人一人、幸せのカタチは違う。私は私が “幸せ” だと思った道を信じて、突き進んでいきたい」