私は大学4年生です。
大学生になると、新しく友達を作りますよね。その際、あなたはどんな第一印象を持たれますか?
私は「真面目」とか「頭良さそう」「静かそう」という第一印象を持たれることが多いです。
私は動物たちのお世話があるため、シンプルな服装。そもそも、あまりオシャレという概念がありません。また、大学生からメイクをするようになり、キリッとした顔に見えるようになったと感じます。
服装はシンプルで顔がキリッとしている。そのような見た目からか、「真面目だね」「頭良さそう」などの言葉をかけられます。そのような言葉をかけられるのは嬉しいことだと思います。しかし、同時にプレッシャーでもあるのです。

人の期待に応え、褒められることで自信を保つ私が変わった出来事

「周りからの真面目とか頭良さそうという第一印象通りにしなきゃ」と昔の私は少なからず思っていました。私は小学生の頃にいじめにあった経験をもち、中学3年生ごろまでは自信を持つことができませんでした。
そのような経験から、なおさら「人の期待に応えられる自分でいなきゃ」と思っていました。人の期待に応え、褒められることで自信を持っていたのです。
そんな私が変わったのは大学3年生くらいの頃。一つの部活では代表、もう一つの部活では幹部を務めるようになりました。幹部を務めた方の部活では、いつの間にか代表のサポート役の位置付けになっていました。代表や他の幹部と意見交換をする機会も多くなりました。
すると、自分の苦手なところ、できないことがなんとなく見え始めたのです。
私が幹部を務めた部活では、小動物を飼育しています。そのある小動物の新しいお部屋を設計しているときのこと、私は頑張ってアイデアを捻り出そうとしました。しかし、なかなかアイデアが出てきません。
その時、気付きました。「そうか、私はアイデアを出すのが苦手なんだ」と。
一方の代表は次から次へとアイデアが出てきます。そう、代表はアイデアを出すのが得意だったのです。結局、代表が出したアイデアに私を含め皆で修正を入れ、無事に動物の新しいお部屋を作ることができました。

苦手なことに気づいたとき、完璧な自分でいなくていいと思えた

私はまったく新しいアイデアを出したり、何かを覚えたりするのが苦手です。また、気づかないうちにストレスを溜めていることもしばしばあります。逆に、私はより良くするための案を出したり、計画を立てたりするのは得意でした。
ある小動物の新しいお部屋を作る例で言うと、代表の出してくれた案に修正を加えるのが得意だったのです。そんな自分の側面に気づけたのは、幹部を務め、代表と一緒に仕事をするようになったからでした。
自分のその側面に気づいた時、「完璧な自分でいなくていいんだ。人間誰しも苦手なことやできないことがある。苦手なこと、できないことは他の人と補い合えばいいんだ」と思いました。自分の苦手なことやできないことに気づいてからは、「頭良さそう」などのポジティブな言葉に対し、「ありがとう。でも私にも苦手なことやできないこともあるよ(笑)」と伝えられるようになりました。これを伝えると、そのあと結構話が弾みますよ。
苦手なことやできないことがある自分も良いな。今はそう思っています。苦手なことやできないことがあることで、周りの人の良さに気づけますし、自分の心も楽になった気がしました。
「ちゃんとしなきゃ」と日々自分を奮い立たせているそこのあなた。たまにはゆっくりしながら、自分の苦手なことやできないことを考えてみませんか?
本当の自分を愛し、周りの人の良さに気づくことができるかもしれません。