私達の長い長い戦争は、私が一人暮らしをすることで終わりを告げた。
自分しか認められない母、娘のことだけは褒められない父、自己肯定感が低い娘。毎日誰かが爆弾を投げて、毎日誰かが傷ついて、心休まる温かな食卓なんて、夢の中にしか存在しなかった。
あの頃の私たちは、本当に誰かが壊れてしまうのではないかというくらい、ギリギリの毎日を送っていた。だけど、今だから言える。私達は不器用なだけだったのだ。

言葉も行動も愛も間違いながら一緒に成長して、ようやく今の形を手に入れた。この過程が正しかったのかは分からない。だが、そのおかげで絆はとても固くなった。
両親はよく私に、「もっと~してあげれていれば」と言うが、私は過去に戻れたとしても、何かを変える必要はないと思う。私達は皆より少し時間をかけて家族になっていっただけ。だから、また少しずつ家族の時間を取り戻していけばいい。
色々辛いことも思い出しながら書いてきたが、最後にこれだけはお酒を飲んでも言えなかったことを書いて終わりにしたいと思う。

来世でも、そのまた来世でも、また二人の娘に生まれたい。