自分が好き勝手に書いた文章で、お金をもらえるようになりたいと思っている。だから、こうやってエッセイを投稿するなどしているのだが、これで賞金5万円をもらって、そのお金で私は素敵なお買い物をしたい。
近視の私はコンタクトが手放せない。すでに眼鏡も3本持っていて
いま一番欲しいものは、ズバリ眼鏡。YouTubeのおすすめで流れてきた眼鏡屋さんの動画を見ているうちに、すっかり欲しいものリストの上位に居座るようになったのだ。
−7.00のコンタクトレンズを手放せない強い近視の私は、すでに3本の眼鏡を持っている。
1本目は、高校生のときにJINSで買った、べっ甲っぽいフレームのもの。
ジャーナルスタンダードとのコラボモデルだったと思うが、残念ながらロゴが禿げてよく見えない。
今持っている3本の中で一番の古参ながら、今でも一番の愛用品なのがこれ。購入した当時より視力も落ちて度が合っていないはずなのに、すごく馴染むし良く見える(気がする)のだ。
2本目は、大学生のときにzoffで買ったサーモントタイプの眼鏡。
元々はサングラスのフレームで、お店で試着したときにはすごく似合っているように見えた。
ところが、レンズが大きいのと強すぎる度のせいで、仕上がったものをかけてみるとギャグみたいに目が小さく見えてしまうという、デルブーフ錯視?とかいうのを知っていたら陥らずに済んだ、かなり初歩的なミスを犯した教訓的眼鏡である。
実家に置いておき、帰ったときにかける用となってしまったが、いつかレンズを変えてサングラスに戻そうかとも思っている。
3本目は、誕生日に両親に買ってもらった金子眼鏡の丸眼鏡。
マハトマ・ガンジーを思わせるそれは、知的レトロお洒落な雰囲気を纏いたいという思いと、デカすぎるレンズは目を米粒化させるという前回の教訓を踏まえて選んだもの。
低価格ブランドも悪くないが、「大人になったことだし良い物をちょっとずつ集めていきたいワ」みたいな洒落臭いことを思って、ちゃんとした値段のする眼鏡を(親に買ってもらって)手に入れたわけだ。
しかし、 散々試着もしたのに、仕上がったものをかけてみるとしっくりこない。というか、これまで買った中で一番似合っていない気がする。
逆にレンズが小さすぎる?ブリッジの距離感?そもそも顔にレトロな雰囲気がフィットしない?とにかく似合わない。
ただ軽くてかけ心地はいいので、どんな酷い顔でいたって負い目を感じる必要のない一人暮らしのおうち時間でかけている。
素敵な1本と出会うために、次は人に選んでもらうことを決めた
今度こそ似合う眼鏡を手に入れたい。
1万回ダメでも1万1回目はイケるかもしれないよとドリカムも言っているし、私は3回ダメでも4回目に挑戦したい。
できれば持っていないタイプのものを、ということで次は黒縁かクリアフレームを狙っている。そして、自分に似合うカラーレンズを20~30%の濃度で入れて、真面目とかコンサバチックに見えがちな自分を、こなれててちょっとチャラい感じに演出したい。
ワンデーコンタクトの消費を少しでも遅らせて出費を抑えてくれる、休日でもお仕事でもかけられる、そんな素敵な1本と出会うのだ。
優柔不断で気にしいな性格なので、友人などに買い物に付き合ってもらうのはあまり好きではない。「早くしろよな」なんてイライラされるのはごめんだ。
とはいえ、自分にぴったりの眼鏡を選んであげるセンスが全くないことはもう良く分かったので、今回は人に選んでもらうと決めている。
早く見てみたい。あの人が選んでくれたレンズを通した世界
私は昔から人によって似合うと言われる色が違う。
赤、青、茶色、黄色、緑、淡いパープル、パキッとした華やかな色。色々聞くと惑わされるので、センスを信頼できるひとりを決めて、その人に選んでもらうのがいいだろう。
ガンジー眼鏡を買ったときに一緒にいたのは母親だったので、残念ながら彼女は除外させてもらう。
そう思い、すでに何人かには“眼鏡欲相談”をした。カラーレンズを日常的にかけている人をはじめとして色々とアドバイスをもらったが、ぱらぱらとした細かいことは正直覚えていない。
というのも、「君にはあの色が似合う」「フレームはこれかあれ」と、とんでもなく自信ありげに話す人が現れたからだ。
「いやでも私、前にこういう色のが似合うって言われたりとかもしたんだけど……」
「まあでも、そいつら全員より自分の方が絶対ファッションのことわかってるからな」
ああそうですか、仰せのままに。私はこの人と、私のために眼鏡を買いに行きたいです。素敵な思い出の1本が買えそうな予感が今からしています。そしてもしかしたら、眼鏡を買う以外にも何かいいことがあるかもしれません(し、ないかもしれません)……。
別になくても困らない眼鏡についてあれこれ悩んで、稼いだお金を使って購入する。こんな浮かれた気持ちになるのはなんて平和で楽しいことだろう。生活のためじゃなくて、浮かれるために。
その人が選んでくれたカラーレンズを通して見る世界は、一体どんな風に見えるのだろうか。