ピンク。
桜やチューリップで綺麗に咲く花の色だったり、「女の子」「女子・女性」を象徴しがちな色。

私自身も幼少期にピンクが一番好きな色だった1人である。
でも小学校に上がって習い事で入っていた合唱団に在籍してからは、私のイメージカラーである黄色やオレンジを好むようになって遠ざかっていた。
そんな私は10年の時を経て、またピンクが好きになってきた。
「ピンク=女性が似合う色」と認識し始めたからだと思う。
それまでの私は本当にピンクが嫌いだった。

ピンクが嫌いだった。男勝りな私には似合わないと思っていた

性格が根っからの男勝りで、勝手に「自分はピンクなんて似合わない」と思い続けていたことが主な理由なんだと思う。
それなりに本音を話せる女友達はいたけれど、気づけば女友達より男友達の方が多かったし、大学でも男子学生に混じって紅一点、空手部に所属していた。

そして、洋服も持ち物も年を重ねるにつれて、今まで持っていた派手な色から無難な色へ徐々に変化してきたことにより、大学を卒業するまではピンクとの距離は天と地くらい、本当に離れていたと思う。

そんな私が、時間がかかりながらも自然とピンクとの距離が近づいたのは、大学を卒業し、社会人になってからだろう。
きっかけは新社会人になってから名刺入れを新調した時に、なんとなく「かわいらしい」という理由でピンクの名刺入れを手にとったことだと思う。
そこからは、少しずつではあるがピンク色が含まれている筆記具だったり、洋服を選んでみたりと、徐々に私とピンクの距離が縮まってきたと思う。

恋人の前では可愛くいたい。身の回りに少しずつピンクが増えてきた

もちろん、ピンクと言っても一概に全部のピンク色が好きと言うわけではない。
中学時代に遡るが、私は当時美術部に所属していたので、ピンクにもいろんな色があることを知っていたし、いろんなピンクを絵の具の割合次第で作れると言うことを知っていた。
だから、ショッキングピンクみたいな、いわゆる原色に近い色は今でも距離は離れており、どちらかというと桜色や桃色のような明るめかつ柔らかめのピンクや今流行りのくすんだ感じのピンク系統が私は好きだ。

やはり、好きなタイプのピンクの持ち物を持っていたり、洋服を着ていると私は「あ、わたしも1人の女性なんだな」となんとなく背筋が伸びる。
この背筋が伸びる感覚というのは、昔入っていた合唱団しかり、今までの学生時代しかり、
今までピンクから遠ざかっていたからこそ、感じることなのかもしれない。

また、恋人の存在も大きく関わっていると思う。
「恋人の前では少しでも可愛くいたい」
この意識が働いているから、私の身の回りに少しずつ女性のイメージが強いピンクが増えてきているのだと思う。
恋人と会う時に身につけているかは別として、普段から身につけているものの中に、ピンクは間違いなく増えてきた。

一度好きになり、勝手に嫌いになったけど、一周回ってピンクが好き

一度好きになり、「女の子っぽい」という理由で勝手に嫌いになった小学生時代から大学時代、でも結局社会人になってからピンクを徐々に好きになる。
一周回って私はピンク色のことが好きなようだ。

わりかし直感で服や持ち物を決める傾向のある私ではあるが、今はピンクがブームになっているんだなと感じる。
このブームがいつまで続くかわからないが、この「一周回ってピンクが好き」という直感は大切にしていきたいと思う。