私はよく水分を摂る。
高校時代は合唱部、大学時代では空手部に入っていたということもあるが、その当時から現在においても、相変わらず学生時代から本当によく水分を摂る。
本当に水分をたくさん摂るので、かつての私は大きいペットボトルの飲み物を買っては、飲み切った時にペットボトルをゴミ箱に捨てていた。また、カフェで作業することも頻度としては高く、そのお店のプラスチックカップや紙のカップをよく貰っていた。
それは大学を卒業して社会人になってからも変わらなかった。
でもあるとき、
「このやりかたは果たして環境にいいのだろうか?」
と自問自答し悩んだことがあり、最近は手元に飲み物がなかったり、人と付き合いで買い飲みすることがない限り、家にあった水筒を活用してペットボトルを買うことを控えている。
水筒の中身はただの水ではあるが、水筒を持ち歩くのはアルバイトに行くときも、家族でどこか出かけるときもそうで、気づいたら、水筒を必ず持ち歩かないと気が済まないところまできてしまった。
水筒を持ち歩くきっかけをくれたのは、前職時代に住んでいた家を離れて実家暮らしになったとき、
「お金を節約する1歩目として水筒を持ち歩いてみたら?」
という母の一言からだった。
また、2階建ての実家で2階に自室があるため、寝る前に服用する薬を自室で飲んでから寝るクセがあり、水筒に水を入れて自室にこもるということをしていたこともきっかけの一つである。
母との「水筒生活」で見えてきたメリットや楽しみ
これらのきっかけが重なり、現在も水筒生活をしているわけだが、実際に水筒生活を続けてみて見えてきたことがある。
それは、我が家から出るペットボトルのゴミが圧倒的に少ないことだ。
日常的に出る可燃ごみやプラスチックのごみの量は変わらないけれど、ペットボトルだけたまに出るくらいで、あとはほとんどゴミとして排出されていないのだ。
もっとも、平日実家では私と母親が一緒に暮らしているが、2人揃って飲み物は自分の水筒を使っているため、よほど誰かから貰ったとか、出先で飲み物がないから買って帰ったというときくらいしかペットボトルを目にしなくなったのだ。
また、人に会う時を除いて、自身がカフェで作業する時は自前のタンブラーや水筒を用意して、少しでもゴミが出ないように工夫をしている。
最初の頃は空のタンブラー・水筒を準備してカフェに行くことはなかなか勇気がいったが、タンブラーを持って行くことに慣れてくると、
「今日はどのドリンクをこのタンブラーに入れてもらおうかな?」
なんて、一つの楽しみにもなっている。
コーヒーを売るコンビニでは、もっとエコなやり方がありそう
ただ、水筒を持ち歩くようになってから不思議に感じたことがある。コンビニでカップだけ購入して、その場で注ぐタイプのコーヒー類のことである。
大手のカフェではマイタンブラーを持っていくと数十円の値引きをしてくれるが、コンビニでそういった制度といえば、賞味期限が近い商品を自社のキャッシュレス決済で購入したらいつもよりもポイントが多めに還元されるという施策がなされているが、それよりもコーヒー類の方を改善した方がエコになるのではないのかと感じたのだ。
かくいうわたし自身も、水筒を持ち歩くと同時に、眠気覚ましとしてコンビニでアイスカフェラテをよく買う1人ではあるが、コンビニに立ち寄ると専用カップを手に取り、レジに向かうお客様が多いと感じる。
常々専用カップを持ちながら思っていることではあるのだが、もしこれが専用のプラスチックのカップではなくて、カップとサイズの互換性があるマイタンブラーや水筒を使うことができたのなら、1番のエコになるのではないだろうか、と。
店員側としてのデメリットといえば、アイスコーヒーを頼まれた場合には氷をお客様のタンブラーに入れるという業務が増えるくらいだと思うが、一番プラスチックゴミで出やすいコーヒー類の専用カップの使用率は下がり、その代わりマイタンブラーの使用率が上がることで、コンビニ業界でも現在推進しているエコ活動がより進むのではないのかと改めて感じた。
実家暮らしを始めたことがきっかけで水筒を持ち歩くようになって感じたこと、見えてきたことはたくさんあるが、引き続き私のちょっとしたエコとして水筒の持ち歩きは続けていきたい。
また、他にもごみの分別など、大なり小なりできるエコ活動があるので、もっと私ができるエコ活動も見つけて、より環境に優しい生活をしていきたいと思う。