私の脚は半月板が損傷している。
正確には膝だ。
そうお医者様に言われたのは、約3年前だった気がする。
そこから私は、自分の膝と闘ってきた。
自分の身体とどう付き合っていく?膝を労わりながら生活を送る毎日だ。実際はあまり労わりきれていないようにも思えるが。

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半月板の損傷は、スポーツのアスリートに多い怪我らしい。
私はアスリートでもなければ、スポーツをやっていた訳でもない(登山は1年だけしていた)。

しかし、損傷した。お医者様にそう告げられた。
周りに散々疑われたが、言われたのだからそうなのだと信じていた。
何故それに気づいたか。それは、ランニング後に膝の激痛に襲われたからだ。

一時期ランニングが趣味だった。しっかり準備運動をして走ったが、膝が痛くなった。
激しい運動を控えるようになった。走ることはしてはいけないこと。ジャンプもしない方が良いと言われた。

当時の仕事は重いものを持ち、小走りで場内を駆け回る仕事をしていた。
場内は広く、休む暇はあまりなかった。
膝は痛くなる一方だった。
もちろん、シフトを減らし、その職場からフェードアウトした。

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その1年後、また膝が痛くなり、病院へ行った。
また激痛に襲われたのだ。
ランニング後の激痛時の病院とは異なる病院へ行った。
「半月板が損傷していると言われたことがあるんですが……」
「えっ……?」
お医者様の頭に疑問符が浮かんでいた。

念の為、レントゲンを撮った。
どうやら骨自体には問題はないらしい。
綺麗だと褒められた。
しかし、骨の形に問題があった。
滅多に見ない形だと言う。

普通の人は膝の関節部分の骨が丸みを帯びている。私の骨はガタガタなのだ。
だから、激しく動くと摩擦が生じ、膝が痛くなるという仕組みだという説明を受けた。
大人になった今になって知った事実。
子供の頃は知らなかった。

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実は、ランニングで痛めてしまう1年前にも膝に問題があった。
膝が痛くなり、膝が曲がらなくなったのだ。
椅子に座ることすら痛くて難しかった。
しゃがむことは勿論できなかった。
当時、接客業をしていたが、商品の品出しができなかった。

その時も別のお医者様に診てもらったが、O脚が原因と言われ、鎮痛剤をもらっただけで終わった。
何事もなかったかのように治り、その時はそれで終わった。

かかるお医者様によって診断が異なる。
しかし、やっと答えを見つけることができた。
私が膝を痛めている理由。

それから私は、激しい運動を控えることを意識をしてきた。
脚に負担がかかることは出来るだけ避ける。
特に、走らない。
本当は以前のようにランニングをしたい。シンガーソングライターの私は歌いながら本当は激しく踊りたい。
しかし、もし膝が痛くなり、歩けなくなった時が大変なので、しない。
膝の調子がいい時だけ、軽く踊る。軽くジャンプする。
簡単に走ることができる人、ダンスできる人が羨ましいと思ったことは何度もある。
それでも私は我慢して自分ができることをして生きている。
治ることはない膝の問題。
それでも私は生きている。