一緒にいて居心地が良いか、尊敬できるか……そんな「内面」が恋人の条件だと思っていたのに、自分でも知らなかった、ゆずれない条件があった。文系なのに飛び込んだSEという仕事。安泰だと思っていたコースから飛び出す決断。それぞれの人生の岐路での選択は……6月に掲載されたエッセイのなかから、多く読まれた5本を紹介します。

①付き合うのに大事なのは「衛生的な価値観とキスの相性」と学んだ夜(jun___rin)

あらすじ)付き合う条件は、内面の良さと思っていた。26歳。そろそろ結婚を視野に入れたいと思って出会った相手は8歳年上。3回目のデートで彼の家に行くと、玄関には埃がたまり、キッチンも汚れていた。そして決定的だったのは……。

②文系の私が給料とスキルを求めて選んだSEの道で、手にした「強さ」(瀬川ふみ)

あらすじ)専攻は日本文学。図書館で本を読み、サークルは茶道部という文系人間。でも就活でスキルが身について転勤なし……などの諸条件で仕事を選んだら、システムエンジニアに行き着いた。その決断で、私は自分一人で生きていける強さを手に入れた。

③「いい大学を出て、いい会社に勤めれば安泰」という言葉を信じていた(おしり)

あらすじ)いわゆるいい子で優等生。大手企業に就職してゴールだと思った。そうすれば将来安泰だという大人たちの言葉を信じていたけど、違った。社会はずっと理不尽な世界で、ある日私の体が言うことを聞かなくなった。

④体を求める彼がおぞましい生き物に見え、私の「花様年華」は終わった(이 지은)

あらすじ)16歳でできた初めての彼。つきあい始めて彼が体を求めるようになったが、私には恐怖でしかなかった。別れる前には、あんなに好きだった彼が気持ち悪くてたまらなかった。喜びや悲しみを分かち合って、キスやハグをしてほしかったのに。

⑤マーメイドスカートは私をレディではなく、タフな「逆人魚姫」にした(たぬきちゃん)

あらすじ)今のマイブームはマーメイドスカートだ。きっかけは大学生の頃、おしゃれなレディたちが履いていた、特殊な形のスカート。悩むこと数年。やっと手に入れたスカートを履いた。そこから私のレディになるためのトレーニングが始まった。

6月に読まれたTOP5のエッセイは、このようになりました。
さらに6位以降は次の通りです。こちらもぜひ読んでみてください!

死に直面した妹。何もできない幼い私が初めて過ごした、眠れない夜(栃木あゆみ)

午前2時に目覚めて早朝にラジオ体操。睡眠薬を飲んでも寝られない夜(加須野美知)

私の手首には「パンツのゴム」。先生の教えは、いつも身に付けている(眠子)

入学式で「浮かないように」と買わされた、トラウマのクソダサスーツ(ゆめみがち)

深夜3時に彼から届いた「ごめんね」。もう戻れないことを知った(sugarcloche)

エッセイへの感想も、随時コメント欄やTwitterでお待ちしております。
7月も投稿をお待ちしております!