本イベントを主催するのは、女性の健康・社会課題に焦点を当てるプロジェクト Ladyknows。5組のクリエイターによる展示を巡りながら、誰からも干渉されない空間で、ありのままの身体を見つめてみませんか。

かがみよかがみではLadyknowsとのコラボテーマとして「自分の身体とどう付き合っていく?」のテーマでエッセイを募集し、80本を超える応募の中から、編集部・Ladyknowsメンバーがエッセイを5本選出。選出されたエッセイを収録したオリジナルZINEが、今回の展示にて、配布および展示されています。

「銭湯の心地よさ」が企画づくりのヒントになった

今回の展示の企画をしたLadyknowsを運営するarcaの坂本彩音さんは、「日々生きる中で、『他の人の身体に口出しをしていい』という風潮がとても強いと感じてきました」と話します。そんな毎日の中で、よく通っていた銭湯の心地よさに、今回の企画づくりのヒントをもらったそうです。

「お湯につかるために裸になる銭湯では、品定めされるような視線も感じず、様々な身体がただそこにあって。その空間がすごく心地よかったんです。テーマ名も『私たちの解放!』と強い宣言のようなものではなく『解放区』という、あくまで来場者側に主体性が委ねられる穏やかな空間のイメージにしました。来てくださる方にとっても、銭湯のような『セーフティスペース』にしたかったんです」

今回のイベントには、フォトグラファーの花盛友里さんや、タトゥーブランドopnnerのデザイナーのIwaya Kahoさん、イラストレータの前田豆コさんなど、5組のクリエイターが登場します。かがみよかがみとコラボした理由について、このように語ってくれました。

「より具体的に意志が伝わる、文章の展示もしたかったんです。その中でも、かがみよかがみは多くの人が自身の経験を真摯に言葉で綴っている印象がありました。

実際、『自分の身体とどう付き合っていく?』というテーマでエッセイを募集すると、たくさんの応募がありました。今回は5本に絞って展示していますが、エッセイを書いてくれた人の数だけ身体との向き合い方があって、その方法に正解がない、ということも分かりました。かがみよかがみとコラボしたからこそ伝えられることだと思っています」

ZINEは自分で内容を選ぶスタイル。自分に合った表現を持ち帰ってお守りに

会場では、各展示がカード形式になり、気に入ったものを自身で綴じて持ち帰ることのできるZINEも販売されます。完成したものを1冊丸々渡すのではなく、自身で内容を選べるようなスタイルにした理由を、坂本さんはこう話します。

「自分の身体を『だいじょうぶ』と思えるようになる過程はきっと人それぞれ。写真やイラストを見てそう感じるかもしれないし、文章の方がしっくりくる人もいる。自分に合った表現を持ち帰ってもらえたらいいなと思って、内容を選べるスタイルにしています。名刺サイズにしたのは、持ち歩けるお守りみたいになったら素敵だなと思ったからです」

大阪・東京で配布、販売されるZINE。「手にとってくれた人のお守りのようなZINEにしたい」という想いから製作されました。

ZINEは数量限定のため、ゲットしたい方は早めの来場がおすすめ。会場内のLadyknows GOODSコーナーにて販売しています。

「長年一緒に生きてきた身体。展示を見てすぐに気持ちが変わることはなくても、帰り際に、『明日からも自分のからだと付き合っていくけど、ちょっと大丈夫になるかも』っていう種を持ち帰ってもらえたら、とってもうれしいです」

Ladyknows Gallery 「私たちの解放区」開催中

◆展示概要
女性の健康・社会課題に焦点を当てるプロジェクト「Ladyknows」が展開するギャラリー「Ladyknows gallery」では、第三弾展示を「私たちの解放区」と題して5組のクリエイターとコラボしました。世の中にあふれる膨大なメッセージ・視線から解放され、自分のからだをありのまま見つめられるきっかけになるよう、「からだ」をテーマに主体的な意志を表現したさまざまな作品が並びます。
展示は大阪・東京の2会場で開催いたします。※会場ごとに会期が違いますのでご注意下さい。

◆会場情報
【大阪会場】
会期|7月29日(金)〜11月頃(予定)
場所|welpa ladyknows gallery 心斎橋PARCO 10F 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3

【東京会場】
会期|8月6日(土)11:30-19:00、7日(日)11:30-17:00
場所|JINNAN HOUSE 東京都渋谷区神南1-2-5