学校で、職場で、この街で。たまたま目の前に現れた人が、私を変化させ、成長させる。ささいなことで人は変わるなら、もしかしたら私もだれかに影響を……。「かがみよかがみ」が開設2周年を迎えた昨夏からの1年で、「コミュニケーション」カテゴリに投稿されたエッセイのなかで最も多くの方に読まれたエッセイ5本をご紹介します!
<第1位>
彼と過ごすために月8千円の食費で生活していた私が、見えを捨てた日(わん)
【あらすじ】対等でいたいという彼の意向で、デート代はいつも割り勘にしていた。そして毎週会っていたら、私の食費は月8千円しか残らなかった。体重が落ちたのはともかく、千円もしない化粧品を買うお金もないとわかったとき、人に甘えるのが苦手だった私もさすがに彼に相談することにした。
<第2位>
私の手首には「パンツのゴム」。先生の教えは、いつも身に着けている(眠子)
【あらすじ】入学した女子高の学校案内。「いつでも遊びにきてね」という校長先生の言葉を真に受けた私は、校長室に通い始めた。私はいつも笑顔の校長先生が大好きになった。先生は「はい、パンツのゴムあげるわ」と、髪を縛るピンクのゴムを手首につけてくれた。
<第3位>
型にはめ込むようなマイノリティー分類、露出の多い制服がただ嫌だった(小林 六花)
【あらすじ】短いズボン。スカート。白いシャツ。体の露出が多い格好や体のラインがわかりやすい格好を、制服や規定として定められた事が苦しい。自分が男の子と思っているわけでも、性犯罪にあったこともない。うまく言えないけれど、ただ嫌だった。
<第4位>
接客業の私の信条は「平等」。雑にされたら雑に。丁寧には丁寧を(潮井エムコ)
【あらすじ】ある日、タクシーに乗った。父親ほどの年齢の運転手は、受け答えもぞんざいで、あきらかに気だるそうだった。「なめられている」と直感した。怒りがこみ上げてきた私は別の日にタクシーに乗った際、対応を変えてみることにした。
<第5位>
人間関係を絶って半年。「死にたい」と言った私を友人は止めなかった(まよ)
【あらすじ】23歳の頃、休学していた私はうつ状態が強く、一日中ベッドと自分の殻の中に閉じこもっていた。友人と連絡を取る気にもなれず、LINEも遮断。半年後に久しぶりに開いてみると、「999+」件のメッセージが溜まっていた。
以上、「コミュニケーション」カテゴリーの「年間読まれました賞」でした。
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