ひとりで過ごすクリスマスに呼び出した先輩が、涙目の私に言ったこと
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
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恋愛したい、けど無理だろうなと思っていた25歳。私は職場の先輩を好きになった。
でも当時、先輩には前任店舗に残した彼女がいた。
そんな先輩がある日、失恋したという。
当時自宅が近かったのもあり、一緒に酒を呑みながら慰めつつも、想いを伝えるタイミングをうかがっていた私。失恋話を聞いた月の下旬には想いを伝えていた。
当時は職場内で恋愛することは禁じられていたから想いを告げるのみに留めていたが、関係性はクリスマスに変わった。
独りだと思って気ままに「おひとり様クリスマス」を楽しんでいたときに先輩から呼ばれ、買い物に。
なんでこのタイミングで私は呼ばれたのか分からず、伝えた想いも成就しないと分かっていたから、その悔しさで思わず涙目になっていたところに先輩から一言。
「何をあげれば良いのか分からなかったから、一緒に来てもらった」
驚きと嬉しさの涙が頬を伝い、同時に先輩が私だけのサンタクロースになった瞬間だった。
伝えた想いも成就した、私にとって大切な記念日になった。
そんな不器用なサンタクロースは、今も私の隣で笑いかけてくれる。私の恋人として。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。