私には大事な友達が2人いる。
1人は幼稚園からずっと一緒に過ごしてきた女子。もう1人は、前職時代に同期だった女子。

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「社会人になって、30代前後で人間関係が変わる」と新卒時代にわれたことがある。
その当時、私は世間や社会、女性のライフキャリアのことなんて、全然知らなかった。
好きで入った会社だったし、それもあって、同期や同僚のことも尊敬していた。

入社したての頃は、毎日が新鮮だった。日本人なのに英語が流暢な同僚がまぶしかったし、一緒に働く欧米国籍の同期と話すミーティングなどもなんだかんだ楽しかった。
きっと、社会を何も知らないからこそ、すべてがキラキラして見えたのだと思う。

そんなこんなで憧れの会社で働いたということもあり、社内の同僚たちに対し、勝手に仲間意識を持っていた。だから、「いや、30代前後で人間関係は変わるよ」と言われた時に、正直、なんでそんなに悲しいことを言うんだろう……と心の中で思ったこともある。私は本当にピュアだったし、現実を何も知らない、井の中の蛙だったんだと思う。

たしかに、転職をしたり結婚や出産などライフステージや置かれる環境が変わると、今までの人々と自然と話が合う、合わないが出てくる。関係性も変わる。力量があがり出来ることが増えてくると、やりたいことも増え、今までの関係性を見直すこともある。もちろん、今の辛さや大変さを共有できる新たな仲間が欲しいとも思ったりするんだと思う。

それなのに、私には2人も、いまだに食事をしたり他愛のない話をしたりする友人がいる。奇跡だと思う。

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1人は幼稚園時代からの同級生で、かれこれ24年くらいの仲だ。お互い、違う場所で全然違う仕事をしているのに、いまだに定期的に会って、会うのを楽しみにして、それぞれの日々を過ごしているのが不思議だ。なぜ、こんなにも友人関係が続くのだろう……と思う。当たり前すぎて、空気みたいな大切な存在なのだけど、いま振り返ると、なぜ、こんなに当たり前のように一度も関係性を見つめ直すことなく、一緒に過ごしてきているのだろうと思う。
臆さず何でも話せる仲なので、彼女の存在は本当に有難い。ただ、いい意味で気を遣わず、無言でも一緒に過ごせる共感系の彼女。

もう1人は、前職時代の同期だ。同じ部署に配属され、共に戦ってきた戦友である。一緒にいる時間が多かったのもあり、彼女にも自分にも何か起こると、悲しみ2倍、喜び2倍……というような関係だ。一緒に入社し、一緒に働いて、彼女の誰にでも気を遣え、目配りや配慮ができるところを、ずっとリスペクトしていた。彼女といると、心が洗われる……当時はそんな存在だった。いまはお互い転職して、別の環境で全然別の仕事をしているが、それでも、たまに彼女に会って、キャリアウーマンとして成長した彼女に、ビジネスの相談をのってもらう。課題解決志向の彼女。

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そんなこんなで、私には素晴らしい2人も友人がいる。この2人とは、何があってもずっと一緒にいられる関係でいたい。