2024年は、これまで以上に「完璧を求めない」ことの大切さを実感した1年だった。
振り返ってみると、この言葉が自分の行動や考え方にどれほど影響を与えたか、そしてそれがどれだけ心を楽にしてくれたかがよくわかる。
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これまでの私は、何かを始める前に「もっと準備しなきゃ」「まだ知識が足りない」と考えることが多かった。
気づけば、考えているだけで時間が過ぎてしまい、行動に移せないまま自己嫌悪に陥る、そんなことが何度もあった。
たとえば、SNSでの発信もそうだった。
「もっと良い内容を投稿しなきゃ」「中途半端な情報を出したら批判されるかも」と思って、投稿を先延ばしにしてしまう。
でも今年のある日、偉大な恩師が伝えてくれた「レベルがどうのって言ってる場合じゃない」という言葉が、私にとって大きな転機になった。
この言葉は、自分が「まだまだ」と思っているうちに、何もしないことの無意味さを教えてくれた。
誰かと比べて足りない部分ばかりを見つけるのではなく、「今の自分にできること」を積み重ねていくこと。
それこそが、前に進むための一番の近道だと気づかされた。
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その気づきがあってからは、小さくても一歩を踏み出すことを意識するようになった。
今年はYouTubeを通じて自分の思いを発信するという挑戦を始めたのも、その一歩だった。
最初は「動画なんて編集したことがない」「話がまとまらなかったらどうしよう」と不安ばかりだったけど、とりあえず撮ってみることにした。
すると、視聴者の方から「翔子さんの話を聞いて一歩踏み出せました」「完璧を求めすぎないことが大事だと気づきました」というコメントをいただき、自分の発信が誰かの背中を押すきっかけになったことがとても嬉しかった。
「完璧を求めない」ことの魅力は、自分だけじゃなく周りの人とのつながりも豊かにしてくれるところだと思う。
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今年は、カウンセリングのクライアントさんやSNSでつながった人たちとの対話を通じて、自分自身の考え方も柔軟になった。
「完璧じゃなくてもいいんだ」「間違えたっていいんだ」と思うと、自然と自分にも他人にも優しくなれる。
そうやってお互いを支え合いながら進むことで、気づけば思い描いていた未来が少しずつ近づいている感覚を味わえるようになった。
もちろん、迷いや不安が完全になくなったわけではない。
今年も何度も「これで本当にいいのかな?」と悩む瞬間があった。
だけど、そんなときこそ「今の自分にできる最善は何か」を考えるようにしてきた。
その小さな選択の積み重ねが、自分を次のステージへ運んでくれると信じている。
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この1年で学んだのは、「完璧を求めない」という考え方は、決して妥協や諦めではないということだ。
それは、自分の今を受け入れながら、できることを少しずつ進めていく「柔軟な生き方」だ。
完璧じゃなくても、行動することで得られるものはたくさんある。
今年の私にとって、YouTubeやSNSでの発信、カウンセリングを通じた活動、そしてプライベートでの挑戦が、その証明だったと思う。
2024年もあとわずか。
来年はさらにこの「完璧を求めない」精神を深めていきたい。
大切なのは、肩の力を抜いて、自分が楽しいと思えることを選びながら進んでいくこと。
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失敗を恐れずに、時には誰かの力を借りながら、一歩ずつ。そうすれば、きっと2025年の終わりには、また新しい自分に出会える気がする。
ありがとう、2024年。2025年も驚くほど感動の1年を。