私は、とにかく毎日寂しい。
結婚して、80人のゲストに囲まれた挙式をした私、とっても寂しい。

23歳で新卒1期で唯一の営業職だった私も、20歳の成人式で友達とプリクラを撮っている私も、18歳の大学受験が終わった直後も、恵まれていてハッピーなはずなのに寂しかった。

5歳の時の私は、誰もが寂しい子どもだと思うだろう。
母親からの暴力があり、そして友達付き合いを嫌う母親のせいで誰かと同じ習い事もできなかった。そして10歳で転校した。もちろん友達なんてできるわけがない。

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各ライフステージでそれぞれの寂しさはあった。
たとえば自宅のすぐ隣に友達が住んでいないこと。
いつメンと言えるような友達がいないこと。
嬉しいことがあっても褒めてくれる家族がいないこと。
彼氏がいないこと。

彼氏ができたけど、彼氏には彼氏の世界があって、私が第一優先じゃないこと。
放課後に遊びに行く友達がいないこと。
バイト先にも友達がいないこと。
逆に、寂しくない瞬間なんてなかった。
だけど、社会人になって本当に合う友達ができて、会いたい時に会えて、常にLINEをしている友達もいて、食べたいものを食べられて、結婚もして、家族もいるのに欲張りなのかもしれない。

というか、その自覚はある。私は欲張りである。
だけど、なんでだろう、私はいつでも寂しい。

◎          ◎

先日、よく当たるという占いを受ける機会があった。
その時に、「あなたにはパワーがある。エネルギーがある」と繰り返し言われた。
「そして、何か嫌なことがあった時、それをバネにして頑張れる人。そして、その頑張れるエネルギーもある」と言われた。

つまり何が言いたいかというと、私は寂しいという感情ですら、エネルギーが強いのではないか、ということ。

きっと私は寂しいという気持ちだけではなく、すべての感情のエネルギーも大きいのだろう。ちょっとしたことでも嬉しいし、その嬉しさとお礼を言葉にしないと気が済まない。
怒りの感情も抑えられない。噴火したら止められない。どんな手段を取っても抑えられない(6秒我慢してみろ?目をつぶって深呼吸?そんなものは私には通用しません。アンガーマネジメント術は誰にでも通用しないということをここで証明したいくらい)。

悲しいことは忘れられず、脳内でふとした瞬間に再生されてしまう。
楽しいことがあったらそれはそれはもう大変。ワクワクが止まらず、文字通り舞い上がってしまう。ようやく自己理解ができたような気がしている。

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そんな占いの結果を受けて本音を文字にするならば、「寂しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!寂しい!誰か!誰か来て!誰か私を認めて!!!寂しい!誰か!誰でもいいです!!!!」といったところ。

今だから言える。
本エッセイは、寝つきの良い主人の隣で、いつまでも寝れない私が、彼が起きてくれることを期待して寂しくて泣きながら午前3時に書いたものである。

深夜なのか明け方なのかわからない時間に眠れなくて涙しながらエッセイを投稿しようとする私、我ながらエネルギーが有り余っていてもはや笑っちゃう。眠れない焦り、寂しさ、涙、そして笑いをぜんぶカバーできる自分、パワフルすぎる。