クリスマスの思い出、と考えてみたけれど、私には、書く程の話はない。ここ数年の過ごし方は、というと、誰かに誘われれば、一緒に過ごす。バイトの人が足りないと言われればバイトをする。そもそも平日なので仕事だった。みたいな。
他人からしてみれば、「充実してる」とか、「仕事なんて寂しい」とか、色々思われるのかもしれないけど、当の本人からすると、そこまで感情は動いてない。だから、思い出として、書くほど「心が動いたクリスマス」は実はないな~なんて思ってしまった。

だけど、クリスマスが嫌いとかではない。冬もキラキラした街並みも大好き。ただ、私はクリスマスの当日より、クリスマスの前1~2週間くらいの期間が好きなのだ。
クリスマスに向けて、人が、企業が、街全体が、盛大に力を発揮する。そんなエネルギーを感じる事が出来て、そんなエネルギーを全身で受け取れるから、この期間が1番好き。

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私のクリスマス前の楽しみ方は、イルミネーションを調べるところから始まる。
定番の東京ミッドタウンの丸いイルミネーションは、確実に行き、他のスポットの今年度のテーマを調べて、友達や彼氏を誘う。

平日の夜は、仕事帰りにキラキラした街並みの中を横目に、クリスマスソングを聞きながら帰る。「Last Christmas」と「Santa Tell Me」を聞いて、私自身は体験したことない未練が残る恋愛経験に思いを馳せる。「恋人がサンタクロース」を聞いて、自分がオシャレなお姉さんになった気分になる。そうして、クリスマスソング限定のプレイリストをリピートして、当日まで過ごす。

クリスマスコフレは可愛いけど、高いなあと思って買えない。でもどこが1番可愛いかは、ちゃっかり調べちゃう。

屋内にあるツリーを見ては、「なんかインパクトがない」と文句を言い、野外にある大きなツリーを見て、テンションを上げる。
友達が、「クリスマス、好きな人をデートに誘おうかと思って、、、」と話し始めたら、もうおせっかいなおばさんのように、色々聞いちゃう。顔を赤らめる友達が可愛すぎて、クリスマスって最高!なんて思う。

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そうして過ごしているうちに、気が付いたら、クリスマス当日になる。クリスマスまでに、誰よりもクリスマスの雰囲気を楽しみすぎて、当日が実は1番地味になる。

街中の騒がしい雰囲気を感じつつ、「友達の恋愛うまくいったかなあ」とか「プレイリストはもう聞けないなあ」とか「イルミネーションからの正月飾りって地味だなあ」とか考える。
結局、クリスマスが大好きすぎて、当日は終わる寂しさしか考えられない。

だから、クリスマスは書くほどの思い出が無い。毎年、クリスマスの前がきちんと充実しているから。

私にとって、クリスマスは、実は「今年1年本当によかった」と思うための日。1年の充実感が足りない年は、クリスマス期間にとにかく駆け込む。そうして、25日当日には、1年間楽しかったと思って、吸収した多くのものを振り返る日。

だから、結局、クリスマスは思い出を作る日ではなくて、思い出に浸る日になってしまうのだ。