我が家には22時30分家着という門限がある。
大学生にもなって門限があるのかと自分でも驚く。
まわりに門限がある友達なんていないし、SNSをみても夜遅くまで遊んでいる高校生の姿だってよく見るというのに。
一度せめて23時にしてくれないかと頼んだが、23時だと親的には遅い時間になってしまうらしい。つまり、親の中では22時30分というのが妙齢の女が安心して帰れるギリギリの時間なのだ。
いつも門限が邪魔な存在ではあるが、特に大学生活の中では不便に感じることが多い。
サークルの集まりは大体が夜に行われるし、場所が家から距離があることが多いので電車の時間を気にしなければいけない。どんなに盛り上がっていても途中で帰らなければいけないため、素直に楽しめない自分がいる。
門限があることを友達に話すと大抵同情される。
今年に入ってから何度も「かわいそうに」と言われてきた。
そのたびに自分は惨めなのだと思ってしまう。
「10段階の平均9.0には届かなかったら退部」
私の人生なのに、まるで親が生きているかのようにあれこれ横から口を出してくる。
全てを管理しすぎていて、私の将来が親の将来となってしまっているように感じるのだ。しかも、求めてくることのレベルがいつも高い。
例えば、高校時代のことである。
私はバスケ部に入っていた。
成績はそこそこ良かったが、親が求めていたレベル、評定でいうと10段階の平均9.0には届いていなかった。
「9.0に届かなかったら部活をやめさせる」と何度も言われ、テストのたびに頑張ったが一度も届くことはなく、高1の最後で部活をやめさせられた。
今だってそうだ。
大学受験に失敗したこともあり、就職に関しては親が求めているものを達成しなければいけないと言う義務感もあったし、自分でもやっておいたほうが良いと思ったのでインターンの参加を決意したが、インターン先を相談せずに決めたらめちゃくちゃ怒られた。
うちの親は昔のことをいつも持ち出し、同じ話を繰り返して言うぐらいネチネチタイプであるから今回も「勝手にどうして決めるの?」と毎日のように言われる。
インターン先ぐらい、自分で勝手に決めてもいいじゃないかと思うが、私の予定や進路のことなどをいちいち管理していないと気が済まないようだ。
理解はできる、だけど自由がほしい
いつになったら、この親の干渉がなくなってくれるのか。
きっと結婚するまで、いや、結婚してからも色々ぐちぐち言ってくるのだろう。
その前に結婚相手を選ぶ段階でもこの人はどうだとかああだとか言ってなかなか結婚させてくれないに違いない。
就職でも、その前にこれからの大学生活でも、色々口を出してきては自分の思い描いていた人生観を押し付けてくるのだろうな。
まぁ、一人娘として大切に育ててくれた親に対して感謝していることの方が多いし、何かあったときの心配をしているのだということはよくわかっているつもりではある。さらに今の世の中では何が起こるかわからないということも理解はできる。理解はできるが、やはり大学生としてもう少し自由が欲しいところではある。
ペンネーム : あいかわえ
私立女子大1年。趣味はバスケと音楽鑑賞。 大学ではプログラミングや英語を中心に学んでいる。 性格は割とアクティブであり物怖じしないが、人間関係に関しては昔から悩むことが多くネガティブ思考に陥りやすい。