「モデルみたい」「足長いね」「パンツスタイルが似合って羨ましい」「キレイ系ってモテるよね」……。

ざっとこんなもんでしょうか。

身長169センチの私が感じる、「高身長女子」への分不相応に感じながらも苦笑いで流してきた言葉を挙げてみると。(ちなみに全力で拒否すると、なぜか奴らは全力で自分の欠点をあげつらい“持たざる者”として被害者面で反論するのであります。たまったもんじゃない)

別に褒められることが嫌な訳じゃない。だけど、高身長女子に投げかけられている褒め言葉は大抵の場合、あくまで「高身長女子」というカテゴリに対する賞賛であって、個人に対する賞賛にはあまり感じられない。だって男子から同じこと言われることほとんどないし。というかまず、全然モデル体型じゃないし!!!!褒めることころないから仕方なく身長を褒めるしかない、みたいに感じちゃうよお!!

「高身長女子」ってつまり

まぁでも実際、高身長女子として人生を過ごすことで一番何における影響が大きかったと言われると、グループ内のキャラクターではないだろうか。別にこれについては容姿だったり環境だったりが影響するので、一概には言えないとも思うけど。

私に関して言えばいわゆる「サバサバ系女子」みたいな立ち位置をグループ内で築いている、らしい。で、「歯に衣着せぬ物言い」で、頼れる「アネゴキャラ」。確かに私には気の強い部分はあるし、他の女子に比べればあんまり周りの目を気にしないように見えるかもしれない。まぁ、そんな自分が嫌いかって言われたらそうでもないし、別にそれで損してることばかりと言われたら、今ならそうじゃないって自信を持って言えるけど。

小学校低学年まではフリフリスカート履きたかった

でもそんな性格になったのは生まれた時からではない。幼稚園生の頃の七夕の短冊には「プリキュアになりたい」って書いてる普通の女の子だったし、小学校低学年の時にはフリフリスカートが履きたい典型的な「女子」であった。

何か決定的な理由があった訳ではない。しいてあげるとすれば女子の平均身長との差が著しく開いたことか。小学校高学年になる頃には私服からスカートがほぼ消え、ショートヘアの活発少女が出来上がった。

クラブチームで運動していたことや兄弟げんかを乗り越えてきたこともあって(笑)、身体能力でも口でも男勝りな少女であった思う。というより、男子とも女子とも仲が良く、と思えば女子のファンがつき始めたあの時期は、少年の方が近かったと思う。

今思えばそのキャラに対する反発だったのかもしれないが、中学では一時期髪を伸ばした時期もあった。しかし、グループ内でのキャラは変わらなかったし、結局その時の彼氏との破局を理由づけに切った。(ちなみに今でも失恋すると髪を切ってしまう。中々に女子っぽいなと自分では思う)ちなみにグループ内では変わらなかったが、内面では著しくオタク化(いわゆる腐女子や夢女子)が進行し今ではそれも自分の立派な一面になっている。

問題は恋愛に関して

前にも言ったようにこのキャラが嫌いか、損をしているかと言われればそんなことばかりではない、とは思う。だが確実に、そして致命的に影響を受け、そしてどうにかしなければならない今の自分に思う点がある。それは恋愛に関してである。

まぁぶっちゃけこの「高身長女子」にまつわるキャラクターが恋愛対象にならないかと言われるとそんなことはないと思う。男子と距離的に近い状態で関わる分、そう言った面でも関係が出来上がることはある。だがしかし、それが他のタイプの女子よりも明らかにアドバンテージになるかと言われると、そんなこともないとは思う。私が思う問題は別の点にある。

高身長女子の落とし方、教えます

こう言ったキャラクターの女子は「女子扱い」にとことん弱い。だってされたことないもん。ほぼ男子扱いだったもん。こんなことから恋愛市場に出てくると、もうびっくりするくらいチョロい。しかも、何がタチが悪いって、今まで男子と近くで接してきた分、「周りも自分自身も異性と『異性として』接する経験値が浅い」という認識がない。全然ない。記事を書いてて、もう心が痛い。私の現実を直視せざるを得ず、しんどみが深い。

私は現在大学2年生として共学の大学で健全に不健康な大学生活を送っている訳でありますが、大学1年生の、いわゆる「一女」としての1年間は華々しくも真っ黒な1年間でありました。つらぽよ。

私の恋愛遍歴を聞いてくださいよ

人生初めて長年つきあった素敵彼氏からイケてる風(あくまで風)の先輩に乗り換えるわ、人生初めてのヤリチン彼氏にメンヘラ化するわ……あげればキリがないし思い出しただけで鬱々としてくる。今夜はやけ酒である。

振り返ってみれば理性的に判断すれば回避できた限りなのではありますが、まぁ何事にも経験が一番の特効薬であり、言わずもがな良薬は口に苦しである、と自分に言い聞かせる他ないのであります。トホホ。

総じて私が陥落の限りを尽くした男性方は、私を今までの人生ではあり得ないレベルで女性扱いしてくれたように感じました。というか私が大学入学と同時に身なりを一応整えるようになった分、普通の女子として接してくれるようになったという方が的確だと思います。まぁその後は上記に挙げた通りであります。(心痛さに文体が変わってしまっていることに読み返して気づきましたがあえて修正していません笑)

加えて、私自身も恋愛経験値が低いという自覚は少しはあったものの、プライドが邪魔をし周りには相談できず、ダメ女にまっしぐらなのでありました。プライドといえば、自分がメンヘラ(そんな重度ではないにしろ)になって行ったことも認められず、逆にひどい醜態を晒したと思います。笑っちゃうネッ!!

いや、でもやはり欲しいものは一つなのであります

「高身長女子」とそれにまつわるキャラクターの闇深さをお話しさせていただきましたが、それでも私はみんなに相談されたり、男子と対等な立場で話し合える(戦える?)今のキャラクターには満足していることも確かではあります。今目指すところといえば、皆からかけられる「高身長女子」としての賞賛の言葉を実際に自分のものとして受け取れるような容姿になることくらいですかね。

いや、でもやはり懲りずに、貯めた経験値を元に男性と心地よい関係を築いていけたら、と夢見る次第でもあります。直接的に言えば、ヤリチンじゃなくて頭が良くて話も面白く、優しくて適度に女の子扱いしてくれる彼氏欲しい!!!!!!!!

ペンネーム : ミドリ

失恋をキッカケに人生を模索するどこにでもいるような大学2年生。ブリーチした髪がプリンになる事と婚期を逃して仕事と猫とで充実しているであろう将来が最近怖い。好きなタイプは身長180前後旧帝早慶、お酒の強い人です。