ベッド・イン「意志のある“男受け”なら、ケーオツだしょ!?♡」
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
【今回のエッセイ】 いつもそうだ。 結局わたしは、相手が可愛いと思うであろうものを選ぶ。自分が可愛いと思うかどうか?そんなのどこかへ行ってしまう。 私の感情を、どこに置いてきたんだろう。 長い間、特定の好かれたい男なんていない。それなのに、常に空から私を見守っているもう1人の私が、男に好かれない自分を許してくれない。
私の「可愛い」を知りたくて始めたネイル。でも「男受け」をやめられない
益子寺かおりさん(以下かおり): あら、男受けをやめられないって悩んじゃうの、SF(少し不思議)だわ…!自分の意志がしっかりあったうえで「私は男受けしたいんだ!」と思えているのなら、そのまま堂々としてればケーオツ(OK)だしょ!?♡そこに意志がない状態で、なんとなーく周りに合わせたり、世間的に「男受けしなきゃ」って無理してるとしたら、やめた方がいいと思うけど。「男受け」=「よくないもの」って決めつけなくていいし、そんな風に自分を否定しなくてもダイジョーブイよ♡
中尊寺まいさん(以下まい): うんうん。このことに関しては昔からちゃんまいは主張していることで「男受け狙ってますが、なにか」って言えたら全く問題ないと思っていて。何故かというと、実際私も自分がいいなって思うものって世の中でいうところの「男受け」ってものだったりするからなんですけど、自分が魅力的に思っている事って自信持って他の人に説明できればいいと思うんですよ。「男受け」ってことに劣等感を感じる必要って絶対的にないなと思いますね。
もちろん、いままでは「軽い女に見られてる」「おっぱいばかり見られてる」と思っていやだなと思った時もありました。
でも、男性受けを考えたり、好きな人によく見えるようにしようとすることだって、俯瞰してみると女である自分で遊べているってことだと思うんですよね。
私がバブル時代をリスペクトしている理由のひとつに「女性が女性らしく、生きているなぁ」って思った部分があって。あの時代を生きている女性たちはみんな強くて美しいと思ったんです。バブル時代は女性が社会進出した時代でもあるのですが、自分で仕事して、おしゃれもするけど、タバコも吸うし、お酒も飲む。たまには自分から男性も誘っちゃう。「カンチ、セックスしよ?」なんて平気で言えちゃう。欲望に正直に女性である自分を肯定しているような、そんな印象を受けたんです。私もそうありたいなって思ったんです、我慢しなくて良いんだって。ちなみにですけど、私はチヤホヤもされたいし、できればモテたいですし、永遠に性の対象でいたいので、そういう努力はしているつもりですよ。打算的にね♡
かおり: 私もそういったバブル時代のタカビーな女性の生き様を、心底リスペクトしていて。たとえば、当時お立ち台でジュリ扇を振っていたお姉さんたちって、自分がいかに気持ちよく踊れるか、美しく輝けるかを追求すべく、ボディコンやアクセサリーでギラギラに着飾っておしゃれを楽しんでいたそうなんです。きわどい露出も、自分のため。男性の目も気にしない、パンチラすらも気にしない。強く逞しく、オンナを謳歌するってステキなことだなって。
要するに、ファッションもネイルも「自分自身がABCDE気持ちになれるかどうか」が何より一番大事MANだと思うわ!だからこのコラムの投稿者さんが、「男受け」を狙うことが苦痛なのであればやめちゃえばいいし、自分の気分がアガるなら続ければいいと思うゾ♡
なので、私はその日その日で、自分自身のテンションがあがるモノ、全力を発揮できるモノを身に着けるようにしてます。テイストは様々だけど、基本はデーハー!日常でもボディコンや露出度が高い服なんかも好んで着ているんですが、そういった服を着ると、少しだけ強くなれるような気がするんです。ハイヒールを履くと、背筋がしゃんとする感覚に近いのかな。特にボディコンには女性が自由に、タカビーに生きる「思想」がこめられているような気がしているので、DAISUKI!なんです。
私もガラスの十代の頃は、見た目もコンプレックスだらけだったし、当時の自分にとっては、洋服=弱い自分を武装するためのものでした。コンプレックスと闘い続けて、辿り着いたのがボディコン。見た目も内面的な部分も含めて「この服に見合う自分になろう」って思える、自分にとって一番しっくりくるスタイルがボディコンだったんです。そこから、自然と日常から体のラインが強調される服も着るようになりました。
だから「男受け」とかは、正直意識して来なかったかなぁ。そもそも子供のころから「世間や周りの価値観に迎合する」ということ自体が好きじゃないので、「万人受けしたい」と思ったこともないし。でもデートの時とかは、行く場所とかに合わせて、自分も相手も気分がモッコシモコモコ高まりそうな服をチンキングしたりもしますよ♡なぜなら、君は1000%でその日を楽しみたいから!勝負下着と似た感覚かしら…?あ、ロンモチで365日・勝負下着だし、サラダ記念日だ・け・ど♡(笑)要するに、好意をいだいているメンズに対して「こんな自分でありたい」「こんな風に魅せたい」と思うのって、ごく自然なことじゃな~い?
まい: 「男受け」に劣等感を感じて、意識的に自分の意思と違う判断基準で選ぶ方が違和感あるような気がしますね。自分が選んだネイルのデザインがたまたま「男受け」と呼ばれる物だっただけ、そう言えるなら、それはそれでいいじゃないですか。「だって、気に入ったんだもん!」ってその一言だけで済む話です。ちなみにちゃんまいの今のネイルは映画「マーズアタック!」(ティム・バートン監督のSFコメディ)をテーマにしました♡
ギターもそうだけど、自分が普段から使っていたり、よく目にする場所は好きなものでいっぱいにしたくなるんです。女仲間には「怖いし、男受けしないね」と言われますが、男性からは「その映画、面白いよね!」ってモーションかけられたり、会話が弾んだりして、ラブストーリーは突然に…♡って感じなので、自分の中では完全なるモテネイル!
かおり: 趣味があいそうなメンズを狙い撃ち、ってワケね♡私も自分がスキスキスーなプロレスTシャツやバンドTシャツを着てる時に反応してくれるメンズには、ビビビッときちゃうナ…♡メンズもナオンも、「万人受け」を狙うんじゃなくて、自分が意志をもって魅力的だと思うものを身に着けていれば、「相性グンバツな人からモテる」ようになると思うわ!無理なく自分が好きなものを肯定しあえる関係って、Eじゃん、Gジャン、最高じゃ~ん♡
ちなみに私は、手のネイルは必ず赤って決めてます。なんだろう、どの色よりもしっくりくるし、常に自分らしくいられる気がするんです。セクシーな指先になれるし、自分が選ぶ服とも相性グンバツっていう理由もあるんですが、おチビちゃんの頃から、赤いマニキュアって「いいオンナの象徴」っていうイメージが自分のなかにあって。バブル時代の女性たちのように、常に気高く美くありたい、強くありたいという思いを込めた、願掛けみたいな存在かもしれないです。
CHUワケで、悩める性徒諸クンたち!「男受け」にも、ネイルにも、ファッションにも定義なんてないわ!自分の心のGスポットにしっくりくるモノを追求して、一緒に楽しんでいきまSHOW ME~♡
photo:Sakawaki Takuya
ちゃんまいさんのネイル
中尊寺まいさん
益子寺かおりさん(左)、中尊寺まいさん
益子寺かおりさん
photo:Sakawaki Takuya
益子寺かおりさん
中尊寺まいさん
photo:Sakawaki Takuya
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かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。