特集:おうちだから

在宅勤務の日々は、私自身が変わらなくてはならないと教えてくれた

おうちだから

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昨今のコロナウイルスの影響で、私は在宅勤務をすることになった。そうはいっても、私が所属するのは会社の代表電話や危機管理に対応する部門であるため、週に2―3回は出社、残りは在宅という形をとることになった。
それまで私の勤める会社では、在宅勤務の制度もできておらず、オリンピック、パラリンピックに向けたテレワークの試行段階で、ごく一部の人しか行っていなかった。しかし、東京都の緊急事態宣言などがあり、「不要不急の出社」を避けるべく、かくいう私もその対象となった。

起きるのは始業10分前、仮眠も間食も自由。崩れていく生活習慣

在宅勤務を始める前には、「本当に家で、集中して仕事ができるのか?」という不安があったが、案外、問題なかった。朝8時30分の始業時に、所属長に業務開始及び、その日の仕事の内容をメールで送り、終業時にまた連絡を入れる。仕事中はほとんど社用の携帯電話も鳴らない上に、テレビなどの誘惑に負けることもなくスムーズに進んだ。

業務をする上での問題といえば、私の家に書斎がないため、お気に入りのダイニングテーブルにてPCで作業をするのであるが、1日仕事をすると、次の日腰が痛くなるのである。食事をするために作られているものであり、仕事には向いていないようである。

もっとも業務以上に問題を感じているのが、生活習慣の維持についてである。

通勤時間がなくなったため、ぎりぎりの8時20分まで布団の中にいるのもざらである。また、私の場合は、テレビ会議などもなく、会社の人に自室や顔をさらさなくてよい。顔を洗って歯磨きをするのみで、着替えも化粧もしなくなった。パジャマのズボンはウエストがゴムで、楽ちんである。他には、昼ごはんを食べたら、すぐに横になり仮眠を取れる。小腹が空いたら近くに冷蔵庫がある。そうこうしているうちに、ズボンがパツンパツンになってきた。出社日の朝には、今までは当たり前にしていた化粧もだるく感じるようになった。

勉強も仕事も。思い返せば、用意された環境でしか過ごしてこなかった

思い返してみれば、私は、学生時代から、学習塾などに通い、場所を変え、その環境に置かれないと勉強ができないタイプであった。

私はこれまで、社会人生活4年間を、学生とは違うつもりで、それなりに自分自身をコントロールできているつもりで過ごしてきた。だが実際には、私の勤務先には、フレックス制度こそあるものの、ほとんどの人が8時30分の始業のチャイムとともに仕事を開始し、17時15分の終業のチャイムまで働く。そんな枠の中で働いていた。会社で浮かないようなオフィスカジュアルを身にまとい、始業に間に合うような電車に乗り、お昼のチャイムと同時に、お弁当を買いに行く・・・。また、会社に行けば、仕事がしやすい高さになっているオフィス用の机やイスが用意されているが、家では自分で用意しなければならない。

自分を律することの難しさを痛感する日々。私も変わっていかなくては

少し情けないけれども、私は、用意された環境で、そこでのルールに従い、組織から逸脱しないように行動していただけなのであった。自分で生活費を稼いでいるというくらいで、他は中高生と何ら変わらない。

それがいざ、自分の力で、家に労働環境を整え、怠けないようにルールを決め、日々実践していこうとするとなかなか難しい。
今回、この在宅勤務の経験が、世の中の働き方が変わる中で、自分自身も変わっていかなければならないことを教えてくれた。

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