5年後の世界へ―2020年4月、コロナ禍の真ん中で

年明けに中国で発生したコロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっています。
欧米諸国は軒並みロックダウンしていて、ウォール街にも凱旋門にも人はいません。

日本はかろうじてロックダウンはしていませんが、
緊急事態宣言が出ています。
TOKYO2020 オリンピックは延期になりました。
街ではほとんどの人がマスクをつけています。
お店からマスクが消えました。
ガーゼや布のマスクをつける人も増えました。
デマが流れてトイレットペーパーが品薄になったりもしましたが、今はもう大丈夫。
なんとか乗り切りました。

先の見えない毎日。変わりつつある社会の真っ只中で。

数日後、1週間後、1か月後、事態がどうなっているか、誰にも予想がつきません。
先の見えない毎日です。

私の住んでいる街では時差出勤、テレワークの普及により電車の乗車率が格段に下がりました。

私の会社でも来週からやっと5割出勤になります。
コロナが流行っている中で死守してきた納期も、あっけなく延びることになりそうです。
ちょっとほっとしています。まだわかんないけど。

自分がかからないために、そして周りの人にうつさないために、
会社でも家でも、手が荒れるほど何回も何回も手を洗います。

実家に帰ることができない。スーパーに行くのも気をつかう。

2月の法要以来実家に帰っていません。
高齢者のいる実家にいつ帰れるか、私には分かりません。

でも、幸いなことに今のところ家族はみんな元気です。
離れて暮らす家族が健康であり続けることを願うばかりです。

スーパーに行くのにも気を遣います。
娯楽施設が(ディズニーもUSJも!)すべて閉まっているので
人がスーパーに集まります。

見えない恐怖に立ち向かう最前線の方々へ感謝します。

最前線でウイルスと戦っている医療従事者の方々に感謝します。
営業しているお店で働いている方々、オンラインショッピングを支えてくれる物流関係の方々に感謝を伝えたいです。
世界中でこの病気と闘っているすべての人に、エールを送りたいと思います。きっと良くなる。

非日常がありふれた日常になる中で感じる温かさ。

自粛期間が長引くにつれて、非日常が日常に変わりつつあります。

オンライン飲み会は思っていた以上に楽しいです。外に出て飲み会するよりも気楽に友達と話ができます。
また、残業はできるだけするな、とのお達しが出ていて、無理に会社に残らなくてよいので気持ちが楽です。
会社では、つまらないことでいらいらする人、怒りをあらわにする人が少なくなったように思います。
隣のデスクの人がマスクを分けてくれたりして、恵まれている環境だな、と感じます。

5年後、どんな世界に私はいて、どんなことを感じているのでしょうか。

ひょっとすると1年では収束しないかもしれません。
でもさすがに5年後だったら収束しているかな、収束していてほしい、との願いを込めて
5年後の世界にいる自分宛てにこれを書いています。

5年後には30歳。
28歳くらいで結婚して、30歳までには一人子どもが欲しいと漠然と考えていたけれど、
それも絵空事になるかもしれません。でも現実にできるかも。希望は捨てないでおきます。

未来の私はこの時期のことを思い出してどう感じるのでしょうか。
この禍が収まるころ、世界はどう変わっているのでしょうか。

周りの大切な人たちと5年後の未来を迎えられるよう、
今は状況を受け入れて
しなやかに、のらりくらりと過ごしたいと思います。

未来のわたしが、世界が
平和で、幸せで、そして健康で満ちあふれていますように。

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