私は飲みニケーションが不得意だが、15回誘われたら1回くらいは参加するようにしている。

それでも"人付き合いの悪いヤツ"には変わりないのだが私的には頑張っている。

飲み会が苦手な理由は幾つかあるが、そのうちの一つが"アルコール飲むor飲まない問題"だ。

飲みの場での一幕をお見せしよう。

「遊花ちゃんは何飲む?」
「あ、じゃあ国産果物のミックスジュースで」

「OK」と何事もなく受け止めてくれる人、最高。
「小学生かよ!」と笑ってくれる人、大好き。
「ノリ悪」と冷ややかな目線を送ってくる人、怖い。
「遊花ちゃんお酒弱いんだ~。じゃあいっぱい飲ませちゃおうかな?」とニヤついてくる人、キモい。

断っておくと、私はお酒が弱いわけでも悪酔するわけでもない。

そんな"お酒が強い"私がお酒を飲まないのをみんな不思議がるし、理由を聞きたがる。

こんな時、全員まとめて納得させられるパワーワードがあればどれだけ楽か。

酒が強い私が酒を飲まない理由。

これはみんなを納得させるためにいつもしている説明だ。↓

私は酒豪DNAを引き継いでいる。

母方は九州の酒蔵。

四国に起源を持つ父方には鰹釣りと酒飲みで有名でインターネットに載っているご先祖様がいる。(話のネタにはなるが胸を張れるかと問われると微妙なラインである)

私は小学四年生のある出来事がきっかけでいける口だと自覚した。

その日、日本列島は蒸し風呂みたいで、私は涼を求め、冷蔵庫を開けた。

そこには美味しそうなオレンジの缶ジュースが…!

二人暮らしの母が私の起床と同時に仕事へ行くのを良いことに、"少し苦いな"と思いつつ登校前に飲み干した。

そして学校から帰宅し、仕事から帰ってきた母が冷蔵庫を開けるとまあ大変。

「遊花!お母さんのお酒は!?」

後に私が頂いたのはアルコール8%のストロング缶だと判明する。

母は私の体調を心配したが、
私はシラフで跳び箱を飛び、二等辺三角形の面積を求め、リコーダーを吹いて帰ってきただけだ。

(このエピソードの目的は、"この人はお酒が強い"と理解してもらい、「〇〇ちゃんお酒弱いんだ~。じゃあいっぱい飲ませちゃおうかな?」系殿方に「すまんがお前さんの思う壺にはならんのだわ」という暗なメッセージを送ることだ)

そんな私がお酒を飲まない理由は二つある。

一つは、飲兵衛の母を持ち苦労も多かったためお酒に良いイメージがないから。反面教師である。
(これを言えば流石にみんな察してくれるが、「あー…」という一瞬、波が引くような空気感も母を悪者みたいに話すのも荷が重い)

二つめは、飲んでもシラフだから。

陽気に踊ったり歌うこともなければ、泣き出したり、説教垂れることも、「ちょっと酔っ払っちゃったみたい」と気になる人の太ももに手を添える気分になもならない。(親父ギャグはシラフでも言う)

お財布、肝臓や脳といった身体のダメージを負ってお酒を飲んだとしてもギンギンに理性が冴えているのだ。

もはや飲む理由が見当たらない。

あるとすれば味がとんでもなく美味しいか(ドイツのデザートワインやラム酒でアイスクリームをひたひたにしたり)、親しい人とお酒の空間を共有したい時か、同調圧力に押し潰された時だ。

魔法の言葉【ソーバー・キュリアス(シラフ好き)】

ふぅ。ね?長かったでしょ。

けれど先日、ある教授が私に魔法の言葉【ソーバー・キュリアス(シラフ好き)】を教えてくれた。

教授が提示してくれた記事には、"実は中高年の間でもお酒離れは進んでいる"・"あえて飲まないのが格好いいという風潮がある"と書かれていた。

まだ認知度は低いが上記の長ったらしい紙芝居のような説明を「ソーバー・キュリアスだから」の一言で片付けられたら私の飲み会参加度はちょっと上がるかもしれない。

私の他にも"大人はお酒を嗜むもの"、"一人だけ違うメニューを頼むのは大人気ない"という悪しき慣習から解き放たれる人が沢山いるはずだ。

ミックスジュースで乾杯したっていいじゃない。

シラフも悪くないよ。