「若いね」「かわいいね」と過剰にチヤホヤしてくる男性に遭遇したら警戒するようにしている。
なぜなら、彼らのうち半数近くが、自分の期待した見返りが得られないとわかった途端、手のひらを返してこちらを糾弾してくるからだ。

わたしは基本的に愛想がよく、常に口角が上がっているタイプなので、バーや飲み屋に行くとこういう男性の標的になりやすい。
彼らは女性の若さや容姿を持て囃す代わりに、自分の話を聞いて受け入れてほしいと願っている。
それだけならまだいいのだが、なかには明らかに距離感がおかしかったり、平気でセクハラ発言をする人たちが一定数混じっている。

女性を傷つける逆ギレする男たちのお決まりセリフ

だいたいのパターンはこうだ。

①「お姉さんいくつ? 若いね~、かわいいね!」とベタ褒めされる
②とりあえず「ありがとうございます~」と笑顔で返す
③そのまま世間話に入るので、ニコニコしながら相槌を打つ

----害のない相手の場合、ここで何事もなく終わる----

④相手が調子に乗り、性的な質問や的外れな説教を始める
⑤内容によってはこちらも黙っていられず、嫌そうな顔をしたり、反論したりする
⑥向こうが逆ギレし「調子に乗るなよブス!」と吐き捨てられ終了

こと⑥に関しては「教科書か何かに載っているテンプレですか?」と思うくらい、皆口をそろえて同じセリフを言う。
20代前半の頃は、そういう汚い言葉を浴びせられるたびにショックを受けていたけれど、何度も同じ経験をするうちに感覚が麻痺してきた。
「あぁ、またこのパターンね」と感情が無になるのだ。

すみません、女性はニコニコ笑っているだけのお人形じゃありません!

彼らにとって「若い」「かわいい」女性はいくらでも替えのきく存在だ。
ぱっと見で愛嬌があり、自分の相手をしてくれそうな子を見つけると称賛の言葉と共にすり寄る。
ただし自分の思い通りの反応が返ってこなかったり、気に食わないことがあると瞬時に「こいつは敵だ」と見なす。
「かわいげがない」「そんな態度だといくら顔がよくても男に選ばれないよ」と、的外れなクソリプを投げつけてくる。
そして今度こそ優しく接してくれる女の子を、別の対象を探しにいくのだ。

心の優しい女性ほど、彼らのような男性にしつこくつきまとわれて、性的搾取をされやすい。
わたしの友人にも、嫌な思いをしているのに「NO」と言えず、ストーカーまがいの行為を受け、苦しんでいた子がいた。
彼女は「拒否して嫌われるのが怖い」と言った。わたしは心臓に毛が生えているので、距離感がバグっているおっさんに嫌われようがなんとも思わないのだが、良い子すぎるのも考え物だ。

心無いことを言われても、相手が逆ギレしない程度に「もうやだ~」「ちょっとやめてくださいよ~」と流せるならそれが一番平和だ。
けれどときに信じられないくらい失礼な質問をぶつけられたり、暴言を吐かれたりして、笑ってスルーできないことだってある。
わたしたちはお人形さんじゃないのだから、ひどいことを言われたら怒っていいし、言い返す権利がある。

「ブス」って罵倒されたら、相手よりも一枚上手に返す

では、反論した結果「ブス」と罵られたら、どうすればいいのか?
わたしはいつも「ブスじゃないから、ノーダメージ♡」と返している。
これを酒の席で言うとだいたい笑いが起きる。
場が和むし、誰も傷つかない。

同じような被害を受けがちだという友人も「飲み会で使ったら超ウケた」と言っていた。
ちなみにこの決まり文句を繰り返し使っていたら仲間内で定着してきて、言うたびに「出た、ノーダメージ!」と喜ばれるようになり、最早一発芸の域に達してきた。
「そんなこと言えるキャラじゃないんですけど……」という方には無理に勧めないけれど、もしよければ一度試してみてほしい。

本来であれば、失礼な相手に対してこんなふうに心身を尽くしたり、気を遣ったりする義理などないのかもしれない。
それでも理不尽だらけの世の中を少しでも明るく楽しく生きのびられるよう、工夫を凝らしてみるのも悪くないのではないだろうか。