好きな書くことを仕事にして、楽しい毎日だ。しかし、一つ書くにあたって、モヤモヤすることがある。私の書く記事に、高確率で“女子”がつくことである。“カメラ女子”と“そうでない記事”を提案すると、必ずカメラ女子についてのテーマが採用されることが多い。

カメラが本当に好きで書きたくてしょうがないのに、まっっったく採用されなくて困っている。それで、ようやく獲得できた仕事がクラウドソーシング外で探した、“カメラ女子向けのサイト”と“自撮りアプリ”について紹介する記事だった。

なんだか、実力が足りていないと言われている気がしてしょうがない。私の22歳という年齢と女性という性別も相まって、余計に悩んでいる。

美容の知識がないのに、なぜか美容記事の依頼ばかり…

美容記事や女子向け記事を書くにあたって、“女性に生まれたこと”や“22歳であること”は、有利ということかもしれない。

その反面、こういった最悪の事態を考えてしまう。同じ女性向け記事を書きたくて、私より実力と知識がある男性より、ただ“女子”である私が採用されてしまっているのかもしれないということだ。

実際に、美容記事の依頼ばかりもらう。
私は美容の知識は豊富ではないし、コスメにお金をかけたくないタイプだし、依頼をもらって初めて調べることばかりだし、だから、その程度の記事しか書くことができない。独自の美容法とか提案できなくて、何回も書かれているようなことしか無理だ。それでも依頼されて、こちらもフリーランスWebライターとして仕事をしている限り、クオリティーを維持しないといけない。そうなると、本で調べるしかない。
だから、本当に付け焼き刃の記事を量産することになってしまう。

でも、実績が増えるごとに「この人、美容に詳しいのかな?」と思われて、依頼が来るので、それもどうしたらいいのか分からない。

私は本当にカメラが好き。だから、これだけは言わせて!

女子についての記事を書くたび、見る人に「カメラは本来女子がやるべきことではない」と示してしまっているようで、書いてしまったことを後悔する。自信を持って、私が書いたことを言えていない。女子の私がカメラ女子について書くと、今まで関心がなかった人が興味を持ってくれて、結果的にカメラ人口は増えているのだろう。

そして、最も納得できないことがある。元々、趣味としてカメラを楽しんでいた私まで“カメラ女子”と呼ばれてしまうことだ。

実際に、ファッションとしてカメラを身に付けている人がいる。よく見るのがSNSに自分の写りのいい顔と一緒に、小さいミラーレス一眼レフカメラを構えている写真だ。「そんな服装で写真が撮れるのかよ」というヒラヒラのスカートにピンヒールなど、男ウケファッションをしている。

本当にいい写真を撮ろうと思ったら、場合によっては寝転がることだってあるし、きれいな景色を撮りたくて山の上に登ることもあるだろう。それをするには、服装なんて気にしてられないと思う。

それにも関わらず、世間の“カメラ女子”のイメージは、おしゃれで可愛い女子がSNS映えする写真を撮ることなんだろう…。確かに、ミラーレス一眼レフやフィルムカメラは可愛い。100歩譲って、私は“カメラ女子”といわれてもいい。けれど、その可愛い服装でファッションとしてカメラを楽しむ人たちは、“ゆるふわカメラ女子”とか、違うものとして扱ってほしい。

「○○女子」という肩書きに頼らずに、今後のキャリアを考える

どちらにも共通することだが、もっと目に見える形で分かるように権威のある資格を取った方がいいのかもしれない。

これからも美容記事の依頼は来るだろうから、実際にコスメを購入して、毎日メイクを研究した方がいいと思う。カメラも女子というイメージを払拭できるように、資格を取ったり、自分のブログやSNSで写真を発信した方がいい。

だから、これからは知識と実力で文句を言わせないような結果を出して、“〇〇女子”なんか肩書きがなくても、仕事ができるように精進していきたい。