本屋に並んでいると目を引くこと間違いないタイトル「セックスのほんとう」。私じゃなくても二度見するでしょ。この本は男性向け(多分あんまり経験豊富じゃない人)に向けて現役AV男優である一徹さんが書かれた本です。男性向けAVのみならず、女性向けAVでも活躍される一徹さんならではの観点と当人の絶妙なこじらせ加減が読む人のハードルを下げる、セックスの入門書にして学問書である素敵な作品です。(たぶん)

こんな記事を書いていて恐縮ですが私、ぶっちゃけあんまり経験の豊富な方ではありません。なので、あまり批評に値するような意見はなかったのですが、ターゲット外であるちょっとこじらせた女子大学生という視点でこの本を読んでみて感じた事をつらつらを書いていきたいと思います。

女性も間接的にAVから学んでいる?

はじめに、に書いてある「僕たちはセックスをAVで学んできた」はよく聞く話。だけど、衝撃を受けたのはこの文章です。

「女性は付き合っている男性からセックスを学んだ、という人が多い」。という事はAVからセックスを学んだ男性から、間接的にAVのセックスを学んでいるということになる。

『セックスのほんとう』( 一徹/ハフポストブックス)

確かに。大抵の女性はセックスに関しては保健体育での講習以外、セックスに関して学習らしい学習の機会は本番を迎えるまで無さそうです。でも同じようにほんとうは、男性も誰かが指導してくれる機会はなく、結局フィクションとしてのAVのセックスから学ぶ以外の方法はあまりないんだなぁと感じました。

私自身、オタク文化にはまっていく中で18禁コンテンツにも多く触れてきたのですが、
少女漫画やBLの世界で目にするセックスは今思えば、実際とは明らかに似て非なるものです。ところが、フィクションでしか学び得る機会がなかった当時の私には、セックスってなんかとんでもなく清らかで至上の喜び、みたいな行為だとボンヤリとイメージ(幻想)を抱いていました。

実際に行為に及んでそのイメージが音を立てて崩れ去ったのはいうまでもありません。そのトラウマから(?)今もセックスはあんまり好きではないです。こじらせ系女子ってか。

でも本書を読んで思った事は、悪意のないまま、理想が崩れる事なく、それを意図せず押し付けてしまっている男性の方が、不幸なのではないかという事です。

そう思うとみんなもっとセックスをタブー視せずもっと積極的に向き合う、話し合うべきなんじゃないかなぁと思いますね。また、これは産婦人科医の知り合いに言われたのですが「女性は一般的に、性に関する自分の事にあまりにも無知で無関心である」という事もどうにかしなければならないと思います。

セックス感想戦、男も女も大事かも

確かに何が自分にとって気持ちいとかどこがいいとか、恥ずかしさとは別ベクトルで言葉に表せない。なんなら絶対自分自身より男の方がそう言うポイントについては詳しいって自分でも思うもん。そんなんじゃ、より良いセックスを男女で作り上げることはきっと無地のジグゾーパズルを一個一個それも違う、これも違うって当てはめ続けるようなものです。超大変そう。(例わかりにくい?w)

この本は男性に対して書いてあるので「女性に寄り添おう」「労ろう」という趣旨がたくさん書いてありました。ありがたい事です。現に世の中でも男性向けAVに近いセックスが多くある為に、こういう本が出版され、読まれるのだろうと思います。しかし、私自身の経験を振り返った時、この本に書いてあることで真新しい事はあまり多くなかったし、私と床を共にした男性側はたどたどしくも女性側に配慮してくれていたんだなぁ、と思いました。

と、思うと同時に男性が女性に寄り添うだけでなく、女性も男性に寄り添うことが大事なんじゃないかな?と思いました。別に嫌なプレイを我慢するという意味ではなく、行為におけて感じたこと、不安に思ったことを伝えるというか、本書にも出てきた「セックス感想戦」などをするというか。ちゃんとお互いの不安をコミュニケーションの中で解消していくことが大事だと思うし、その場合女性からの働きかけは必要不可欠だと思います。

つまり、、、、彼氏欲しい。(n回目)

ところで、この記事を書くにあたって、私の片手もない経験人数の中から一番この本における女性の理想に近いセックスをしていた人に(某元カレ)「あなたのセックスは何から学んだものですか?」という趣旨の質問をしたところ1分で「圧倒的経験」と返ってきたので、何だか複雑な気持ちになりました。女かよ。くそッ。

逆に言えば、わけわからん数の経験を積む事なくとも、この本に書いてある通りにセックスをすることが出来れば経験値高めっぽいセックスができるという事っぽいので男性諸君には是非、一読いただきたいと思います。また、ターゲット外である事は承知していただいた上で女性の皆さんにも読んでいただきたいです。男性の涙ぐましい努力が伺えると共に、いい意味でセックスは二人で作り上げていくもの、という前向きな認識ができ、恋人との良いセックスライフの立役者になる事は間違い無いと思います。
……あーあ!!いいセックスがしたいなぁ!!!!!非リアにこんな書かせんなヨォ!!!!(21歳独り身の悲痛な叫び)

ペンネーム:ミドリ

カナダのバンクーバーでロブスターを食べてから、もっぱら海老好きです。伊勢海老も車海老もサラダ用のボイル海老も全部好き。海老アボカドのサンドウィッチが食べたい。オーロラソースの奴。はあはあ言いながら帰ってきたあなたが差し出したそれを、窓から足をブラブラさせて、二人で食べたい。