21歳、女子大生。
親の扶養内で実家で暮らしながら、アルバイトをしている。
コロナ禍で大学には、今年度一度も行かず、月一Zoomでのゼミだけが本分の、宙ぶらりんな今の私。

就職活動という人生の岐路に初めて一人で立って、得体の知れない巨大な不安に立ち向かえなくなりました。
同じような人生の岐路に立たされた人が、悩み苦しみながら生きる道を見せてもらえて少し気持ちがすっきりしたので、物は試しと私もエッセイを書いてみようと思い、指を動かします。

就活を終えたけど、何も確証を得られない“今”が辛い

さて、時は7月中旬、就活を終えた大学4年生も増えてきて各々の内定先を心に秘めながら日々を送っていることだろう(そう私には見えている)。
かくいう私も、有難いことにいくつかの内々定をいただき就職活動を終えた。

しかし、人の悩みとはそれぞれで、私の場合はそこからが苦しい。

この会社で私は心身共に健康に生きられるのかな。
遠くはない将来、自分の人生に立ち止まった時に今の決断を後悔しないだろうか。
色々考えて地元での就職を選んだけど、私の人生はずっとこの地方都市で過ごすのかな(都会に行く勇気もないくせに)。

私の住んでいるこの街も家も好きだし、お金を貯めたいから実家で暮らそうと決めたのに。いざ退路を絶たれる決断を迫られると、途端にそんな不安が頭をグルグルし出す。
そんなこと今考えたってどうしようもないじゃないか。そんなことは私だってわかってる。
馬鹿な悩みだって、文字に起こすと余計に身に染みてわかる。

それでもどうしようもない、何も確証を得られない“今”が辛い。

人生の中で無限に可能性が開かれているのが“今”ってことは、世間的にも、その世間で育てられた私も思ってる。
この決断がどれだけ大事なものなのか、半年以上就活をしてきた私は脳じゃなくて身体に染みつくぐらい知ってる。

きっと、この青い悩みは誰しも抱くんだろうな。多かれ少なかれ、みんな自分の人生一度きり、大きな決断悩まないわけないよね。

自分の決断に納得するためには、区切りをつけなきゃいけない?

私は就活を本格的に考え出した昨年10月から、既に鬱々とした気持ちが心のどこかにあった。
目の前に現れる“やるべきこと”に、その都度対処してきた私のこれまで。
就活は、そんなものとは全然性質が違っていた。

「やりたいことがなかったけど、説明会に足を運ぶ内にビビっと来ました」
「人事やOBの人柄が良くて決めました」
「ここで働きたい!と思う第一志望に出会いました」
上記は私が就活初期、中期、そして終盤にも何度も検索した『就活体験記』につづられていた先輩方の言葉。
特定の誰かのものじゃなくて、大体がこんな感じだった。

楽観的な私は将来のこととかやりたいことなんてわからなかったけど、自分もがむしゃらに“就活”してればそんな企業に出会えるんだろうと思っていた。
結局、私は甘ちゃんなんだ。

今になってわかる。
みんなどこかしらで区切りをつけて、自分を納得させている。

「何を実現させたいのか」「自分の優先順位を作れ」って、何度言われたかわからないけど、本当に大事なことだ。
私は思慮が浅いから、自分では考えたつもり、作り上げたつもりの優先順位が簡単に揺らぐ。
「でも、こんな人生も~だったら」「この方が将来的にはいいのかも」と、この“たら・れば・かも“を使って。

大事なことを決めなきゃいけない時だから、少し不安になってしまう…

無数にある人生の選択肢、どれが最適かなんてわからないじゃない。
21歳って超大人だって、10年前は思ってた。
けど、実際はまだ全然子供だし経験だって足りない。
まだまだ甘えたところがあるし、自分が大事だし、ダメダメな所も沢山挙げられる。でも、私は自分が大好きだから、かわいい子には旅をさせたいし、ある程度は守ってやりたいとも思う。

わがままな気持ちがふわふわと漂っていて、一向に決められない。
とりあえずフィーリングで選考を進め、人が良さそうで事業内容も面白そうな地元企業に内々定をいただき、就活を終えた。だけど…

いまだに届く就活情報サイトのメール通知。数々の有名企業の名前やオススメしてくるアピール文。
進路が明確化されそうになるとやってくる不安。

「こっちの企業の方がいいんじゃない?」「条件も良さそうだし仕事も面白そう、スキルもきっと身につくよね」と頭か心の中のだれかが言ってる。

まだまだ足りない脳みそでたくさん考えた理性の私は、「あそこに決めたでしょ?もう『いい』って言ったじゃない。4月から頑張ろう?」って何度言ったかな。
理性を通過する前に心で不安が疼いて、目移りを始める。

無理を承知でここに書きます、
内々定承諾前に1週間、いや2日でもいいから働かせてもらえませんか?

しがない甘ちゃん女子大生の私より