コロナがきっかけで始めたことの一つにベジタリアンになったということがある。
ベジタリアンになってみようかなと思った最初のきっかけは友達に勧められて見たNETFLIXのとあるドキュメンタリー。その中でお肉を食べた時と食べなかった時の血液検査の結果が紹介されており、ベジタリアンでいることが健康につながることもあるらしいということを知った。特に私は定期的に献血にも行くので、どうせなら健康な状態で血液を提供したいなと思ったのだ。

その後ちょうどYouTubeで無料公開をしていると聞き、また別のドキュメンタリーも見た。その番組はどうやって牛や鶏が育てられ、殺され、店頭にお肉として並んでいるかを記録したドキュメンタリーだが、これはかなりグロかった。次の日はさすがにお肉を食べたいと思えないほどに。

自分が食べたいものを食べて、かつ健康になれたら

そこから少し調べてみて、自分にあったベジタリアンライフとは何かを考えてみることにした。私にとって、食事は睡眠の次に大事で優先度の高いこと。だからこそストレスになるくらいなら、いくら自分の健康のためであってもやりたくなかった。

知らない人も多いと思うので説明しておくと、ベジタリアンは実はとても細かくわかれている。
肉以外の魚や卵・乳製品は食べるペスキタリアン、肉と魚は食べないけれど卵・乳製品は食べるラクト・オボ・ベジタリアンなどといった感じ。そしてベジタリアンの中でも植物性の物しか食べないタイプをヴィーガンと呼ぶ。また、平日だけや週に何回かだけあるいは夜だけベジタリアンを実践する人はパートタイムベジタリアンやフレキシタリアンと呼ばれることもある。

私はやっぱり友達とランチに行く時や会社の人と飲み会に行く時にお店選びや料理選びに気をつかわれるのは嫌なので、家で食べる時だけたまに卵や魚を食べるパートタイムベジタリアンを実践することにした。
ベジタリアンというと「大変そう!」とか「辛そう!」と言われることもあるし、そういうイメージがあるのはおそらくベジタリアン=ヴィーガンというイメージが強いからのような気がする。
私はあくまでも自分が食べたいものを食べるというのが前提条件にあるので、調味料に動物性のものが使われていても気にしていないし、食べたいと思った時にはお肉を食べればいいというくらいに思っている。
ただ実際にベジタリアンになってみると、思ったほどお肉を欲することがなく、特に不自由がないのでこれで血液がきれいになるのならラッキーという感じだ。

ベジタリアンになる理由は様々。食習慣にも多様性がある。

ベジタリアン向けの食品を求めて情報収集をしていると、自分の健康の為以上に動物保護や環境保護の観点で取り組んでいる人が思いの外多いことも知った。そして「生物から何かを搾取する」ことを否定した情報発信を行っているストイックなヴィーガンの方達もたくさん見つけた。そしてそういう人に対して「あなたは偽善者だ」という人がいることも。
ベジタリアンと呼ばれる人たちはそれだけ様々だ。自分のためにやっている人もいれば、動物のためにやっている人、地球のためにやっている人もいる。

私は自分の健康のためにやることが結果的に動物や環境のためになるなら一石三鳥だから、と思って、緊急事態宣言が解けてからも、ベジタリアンを続けている。でもそれが正解なのかは正直分からない。ベジタリアンになったからといって身体に何か変化があった訳ではないし、むしろ「タンパク質足りてないんじゃね?!」と考えてソイプロテインを飲むようになった。
何が正解なのか分からないけれど、私は大きな環境の変化がない限りはしばらく今の食生活を続ける気がする。
自分の健康のために。