「付き合っても、メリットは無い」
これは、大学2年生の時に初めて付き合った彼氏に言われた別れの言葉です。
好きな人に自分が「カンジダ症」であることを伝えるのが…怖かった
私は、中学3年生の時にいじめのストレスで、“カンジダ症”という病気にかかりました。ある日からなんとなく痒さが増して次第に授業にもまともに受けれなくなり、お風呂に入るのも辛いほどになりました。そして、母と一緒に勇気を出して行った産婦人科で、カンジダ症と診断されました。
それからずっと恋愛に憧れてはいるものの「男の子とするああゆうことが出来ないんだろうな…」と諦めていました。
カンジダ症は、セックスによる感染だけではなく、誰もがなり得る日和見感染症です。抵抗力があれば発症しませんが、抵抗力が弱ってしまうと体の中の常在菌に戦う力が弱くなってしまうのです。厄介なのは、一度かかってしまうと、簡単に再発しやすいということです。
これまで中学を卒業して、いじめのストレスから解放されてもちょっとした疲れに敏感になり、あの時ほどではないですが痒いと感じることが何度かありました。
大学1年生の時、アルバイトと授業のレポートとの両立に悩んでいた頃、またあの時の痒みがぶり返し、嫌な予感がして1人で産婦人科に向かいました。やはり、再発していました。しかし、場所も場所なのでずっと誰にも相談できずにいました。
私は自分に言い聞かせるように、いろんなインターネットサイトを調べまくり「カンジダ症はセックスによる感染だけではなく、ストレスや免疫力の低下でも発症すること」を再三再四自覚してきました。
だけど、怖かったんです。もし、恋愛をする時、このことを相手に黙っておくわけにはいかない。だけど本当のことを知った時、相手の人はどう思うだろうか。そればかり考えてきました。
大学2年生の時にできた初彼。彼ならわかってくれると思ったのに…
私が大学2年生の時、初めて男の人から告白されました。確かにおっちょこちょいで、お世辞にもかっこいいとはいえない人でしたが、どこかかわいげがあり「この人なら私のコンプレックスを話しても理解してくれるだろう」と思い、OKしました。
でも、それは大きな思い違いでした。
そのことに気付いたのは、半月後。つまり、私がやっと勇気を持って“ああゆうこと”をする前に、私が抱えてきたこれまでのコンプレックスを話した後です。
彼の態度は日に日に変わっていき、気持ちがだんだんすれ違っていきました。彼と良好な関係を築きたい私と、“ああゆうこと”を求める彼。1ヶ月後、最後には「付き合ってもメリットは無い」と言われ、別れを告げられました。
私のコンプレックスを理解して、愛してくれる人に出会えますか?
その後1ヶ月以上、涙が出て眠れない日々が続きました。「私はやっぱり恋愛をしてはいけない人間なんだ」と自分を責める日々。ネットで専門家に相談しても「次は、理解のある人に出会えたらいいですね」の一言。
そんな人に出会えたらどんなに幸せだろうか…。
彼と別れて、もうすぐ3年が経ちます。未だに立ち直れておらず、新しい恋愛に踏み出せていません。
神様、私のコンプレックスを理解してくれて、私のことを本当に好きでいてくれる人に出会えますか? 私は恋愛してもいいですか?
カンジダ症でも恋がしたい。