ベッド・イン「性教育はリスクの話だけじゃノンノン!素晴らしさも伝えてほしいゾ♡」
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
【今回のエッセイ】
衝撃的だった。教授の言っている事は当然のことだ。しかし、最初の言葉。「恋人とセックスする人もいる」、「セックス自体は悪くありません」。今までの授業でこんなこと言う教員なんて見たことなかったからだ。
セックス=タブーじゃない!性教育は自分と他人の幸せを守るもの
かおり「性にまつわるエトセトラをタブーだと思ったことはナシンコ♡」
かおり:ウチらはバブル時代のトレンディドラマ『東京ラブストーリー』のごとく、「カ~ンチ、セックスしよ?」って、女からも果敢にモーションかけるべき!と推奨してるアイドルなので、性にまつわるエトセトラをタブーだと思ったことはナシンコ♡
だからかしら。過去にベッド・インで深夜ラジオのMCを担当させてもらった時に、リスナーの皆さん…特に女の子たちから性の悩み相談が大量に届いたことがあって…!世のナウでヤングな子たちは、こんなにも性の相談窓口を欲していたのかと知り、衝撃でしたね。“性義の味方”としてもっと戦わねば!と、謎の使命感すら生まれたわ…♡きっと周りの友達やパートナーと、こういう話ができてない子って多いんだろうなぁ~。
まい「うちは保健体育の授業もかなりコマ数が多くて、充実していた」
まい:私は女子校だったこともあって、性に関することは割とオープンでしたね!
ロストヴァージンした経験済みのともだち●こにはヒーローインタビューのように質問が殺到していたし、以前のコラムでもカキコキしましたが、うちの学年には“エロッカー”というエロ本・エロ漫画が山ほど収納されているロッカーがあって、みんな図書館のように自由に貸りて知識…いや、“痴識”を得ていましたよ♡
うちは保健体育の授業もかなりコマ数が多くて、充実していたように思います。でも「絶対避妊しろ、とにかく避妊しろ、自分の体は自分でしか守れない」って女性教師に懇々とさとされるような授業でしたね…(笑)
かおり:私も女子校だったけど、授業では「卵とオタマジャクシがくっつくと、コウノトリがやってきて~」って、おとぎ話みたいな解説で、まったくリアリティがなかったわ(笑)赤裸々に体験談が書かれた雑誌「エルティーン」や漫画「ふたりエッチ」の方がよっぽど勉強になりましたネ!周りのともだちんこも性に対しては興味深々だったから、一緒に本で知識を得たり、コンドームを水風船にして無邪気に遊んだりしてたなぁ~(笑)
まい:私もコンドーム水風船で怒られて職員室呼び出されたり、エロ本没収されて親呼び出されたり、授業中にカキコキしていた夢小説(教員同士の)読み上げられたり…そんなドタバタな学生生活でしたけど、そのおかげで誰にも言えずに重く考え込んだり、悩んだりはしなかったかもしれないですね。
私たちは信頼してる子に相談できたり、助け合えたり、日常的にスケベトークをクリ拡げていたけれど、「世の中はそうじゃないんだ!」っていうのは後から知ったのでクリビツテンギョ〜!まさに、ぶっとびぃ〜ッ!からのサンタフェ〜ッ!って感じでした。
かおり「ソウルメイトになれるし勉強にもなる、友達との“面白セックス話”はイイコトずくし♡」
かおり:「聞いて聞いて、こんな“面白セックス”に遭遇したよ、ガハハ~!」って、友達とフランクに話せる環境が一番平和よね~!ベッド・インを結成する前、ウチらふたりは飲み友達の関係だったんだけど、お互いの性事情…「最近あった面白セックス」の話でモッコシモコモコ盛り上がり、意気投合して一気にソウルメイトになりましたからね(笑)それが無ければベッド・インは生まれてなかったかも…♡
「この悩み、私だけじゃなかったんだ…!」みたいな新発見もあるし、純粋に勉強にもなるし、“面白セックス”をともだちんこ同士で話さないのはもったいな~い!
まい:かおりさんの歴代彼氏の体位が特殊なんですけど、かおりさんはそれが普通だと思ってたことあったよね!「ちがうちがう!それ、全然スタンダードじゃないから!」って(笑)
かおり:そう!私、ガラスの二十代半ばまで「駅弁」がスタメンの体位だと思い込んでたんですよ(笑)それで気になって男友達にも聞いてみたら、やっぱし珍しかったみたいで、「駅弁クイーン」の称号を得ました…トホホ♡
ヤングな頃に友達との会話で知れてよかったことを挙げると、たとえば「女の子は足ピンオナニー、ダメ絶対!」。夜のプロレスの正常位って、膝を立てた状態でインサートするじゃないですか。だから足を伸ばした状態でオナッターズしてばかりいると変な癖がついちゃって、本番行為の時にイケなくなるリスクが生まれるの…!CoCoテストに出ますよ~♡
こんな風にともだちんこと情報交換してると、よりABCDE気持ちになれる方法も学べたりするから、いいことしかないワケですヨ!ちなみに女性の「夜のひとり相撲」も、超大事MANよネ!自分の体と日々対話して、力の入れ方や感覚を研究すると、本番行為の時に感じ方が全然ちがう♡試合はふたりでするものなんだから、メンズに頼ってばかりいないで、女の子も下半身を鍛える努力をしなきゃね…♡
まい「性教育だとセックスのマイナス面ばかりがフィーチャーされちゃうのは…なぜの嵐!」
まい:このコミニュケーションって絶対的に必要なことだと思うんですけどね〜。対等な男女関係を築くためにも、飲みの場に限らず、男女ともにこういう“話し合い”ができたらいいのに。
特に学生時代の性教育って「セックスは危険なこと」みたいにしか教わらない気がするんですよ。病気になるかも、望まない妊娠をするかも……そうなると、男性はこわいもの、性交は汚らわしいものってイメージだけを持ってしまう気がするんです。マイナス面ばかりがフィーチャーされちゃうのは…なぜの嵐!だって、本来セックスって最高なものじゃないですか。最高だから、みんなしてるんじゃないの?って。
かおり:ロンモチで避妊は大事MANなことだし、性教育でマストで教える必要はあるけど、そこで終わっちゃうのが不思議!入門編として避妊を教えたあと、高校や大学では“オトナの性教育”として実践の基礎と、セックスの素晴らしさをきちんと伝えてほしいわ♡
メンズもAVを真似ただけじゃ、女の子は「ちがう、そうじゃない…」って現象が起きちゃうし、男女ともにヤングなうちから基礎を学べたら、間違った認識のまま右曲がりのダンディーな方向に突っ走ったり、失敗してコンプレックスを患ってしまう…みたいな負のスパイラルに陥らずに済むのにネ。みんなもっと知識やテクニックを学びたいはずヨ!
まい「もし、私たちが性教育を担当するとしたらナニからHOW TOしようかしら?」
まい:雑誌の「セックス特集」が売れるのもそのせいなんだろうな〜。もし、私たちが性教育を担当するとしたらナニからHOW TOしようかしら?
まずは体位、それから膣トレかな!あとは、理想のセックスをレポートで提出してもらう、とか?♡ みんなでAVとか映画のセックスシ〜ンを見ながら「あの手マ●はないわ〜、気持ちよくなさそう」とか「今のキスからの流れ、最高!超濡れる〜!」とかアーダコーダ言いながら講義したいですね(笑)
かおり:性を愉快に語り合うチンポジウム…いえ、シンポジウムも開催した~い♡おのおのベッドの上での試合開始からフィニッシュ・ホールドまでの一連の流れを、体位やシチュエーションを図解でプレゼンして貰って「ここでこの体位を繰り出すとは、粋ですなぁ!」とか「この必殺技をもっと詳しく!」とか分析し合うの♡あとは選択科目で、学びたい実践スキルを専門の先生から学べる講座とかもあって欲しいな!そしてワールドワイドに生きるべく、ベッドの上で役立つ「ベッド淫グリッシュ」まで網羅……♡あ~ん、そんな学校あったら私も通いたい!
周りのガラスの二十代の子たちも、セックスの話をすると周りに引かれちゃうんじゃないかって心配して、話せずに悩んでいる子が多い気がするな。情報交換できないから、偏った知識の中だけで自信がないまま戦うことになって、嫌なことも無理して相手に合わせちゃったりして、結果セックスが嫌いになっちゃったら淋しい熱帯魚…。「タブーである」っていうイメージを無くして、もっと気軽に相談できる環境があれば、自分の意思で守るところはきちんと守りながらセックスを楽しめそうだよネ♡
まい:ロンモチ、ウチらみたいに、常に開けっぴろげにクパァっとしなくてもいいんですよ!(笑)ただ、困ったり悩んだりした時に話せるような人が周りにいるといいよね。プライベートや仕事の悩みと同じように、セックスの悩みも話せるような。
かおり「性癖に対するロマンを聞くことがたまらなくスキスキスー!個性として素敵なサムシングだから、恥じる必要は全くないゾ♡」
かおり:性別問わず、私は昔から人の性癖の話を聞くことがすごくスキスキスーで♡どんなハードコアな性癖でも、どこにグッとくるのか、その人独自のフェティシズムやロマンを熱く語って貰うことがたまらなく好きなの…!ぐっと距離が縮まるし、その人の人間性もより深く知れる気がする。性癖って人それぞれだし、自分にはない視点もあったりするから、価値観もクパァと広がるよね♡
ロンモチで、ナイーブな話だったりもするから、そういう話が苦手なんだろうなっていう人に対しては聞かないし、無理に話す必要はナシンコ!でも性癖って、ひとつの個性として素敵なサムシングだから、恥じる必要は全くないと思うわ♡
まい:100%So!かもね〜♡ ちゃんまいも男女問わずそういう真面目にスケベな話をするのがDAISUKI! なので、興味と下心のある方には初対面(not座位)からガッツリ聞いちゃうタイプ。センシティブな話題だからこそ、セックスについて話し合える関係って「自分を認めてくれてる」っていう安心感にも繋がると思うんです。大袈裟かもしれないけど、セックスの話ができると、相手の人生観だったり、心の機微みたいな部分も感じ取りやすくなる気がするの。
かおり:特にパートナーとこういう話をできたらモアベターだよね♡セックスもコミュニケーションが大事MAN!“こうして欲しい”とか、好き嫌いは上のお口でちゃんと言わないと伝わらないよネ。せっかくふたりで成し遂げる協同作業なんだから、お互いにもっとABCDE気持ちになれるように、高みを目指して色々チャレンジしてみるっきゃ騎士(ナイト)♡
実際に「自分の性癖、初めて話せたよ…」というメンズもいたわ。相手に嫌われるんじゃないかって、パートナーに性癖をなかなか言えない人もいると思うけど、相手の性癖を理解した上でBODY FEELし合えたら、お互いにとって唯一無二の存在になれるんじゃないかしら♡まずは「きょう何食べる?」みたいなノリで「きょうはどうしたい?」って探ってみてチョンマゲ……♡
ミニアルバム「ROCK」発射オーライ
踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are 〝BED・IN“」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。
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