これは独り言ではなくて、読んだ皆さんに何かを感じて考えて欲しいので、あえてポエムのようには書きません。

私は、おそらく『かがみよかがみ』に投稿している他の皆さんの中では年上の方かと思います。

私が『かがみよかがみ』をフォローするようになったのは、多分救いを求めていたからだと思います。私と同じように女性のらしさや役割をさも当然のように、押し付けられることに疑問を持っている人たちが、そういうのに「おかしいぞ?」と声を上げる人たちが集まる場所を見つけたと思いました。

でも、日々更新されるエッセイに書かれているのは、たくさんの投稿者が毎日“女性”であることにもがいている姿。

本当に数年前まで私が感じていた事に、私より若いみんなが今まさに悩んでいるのだと思いました。「私の方が知っている」「私はもう解決できた」と言いたいのではありません。だから、続きを読んでみてください。もしかしたら数年後あなたが同じことを思うかも知れません。

自分の物差しで、他人の「容姿」を判断することは失礼だと思う

例えばルッキズムについて。あなたが可愛いから、ブスだから、損をした、得をした。私たちの容姿は、誰かにジャッジされるべきではありません。また、ジャッジすべきでもありません。

私も以前までは、貶さず褒めるだけなら問題ないと思っていました。でも、あなたの物差しを他人に当てがって良い悪いと判断するのは、それ自体が失礼な事だと今は思います。それによって、対応を変えるのはもっての外です。

どうしてそう思うようになったのか。それはSNSを通して、容姿の良し悪し(または何か能力の有無)を問題にせず、誰でもありのままで良いという考え方に触れたからでしょう。私や誰かがあなたに「ありのままで良い」と言うのも相応しくないかもしれません。

私は、BTSのファンではありませんが、最近あるメンバーが外国人のファンと会話した際に、ファンが覚えてきた韓国語で話かけ「韓国語が下手だったらすみません」と言うと、そのメンバーは「下手ではありませんし、その韓国語が好きですよ」と答えたそうです。とても素敵な話で、私もそう思える人間になりたいと思いました。

あなたが変わる必要があるのは、自分で「変わりたい」と思った時だけ

これは容姿にもいえることですが、誰かがあなたに下したジャッジによって、あなた自身が変わる必要はこれっぽっちもありません。

BTSのメンバーは、ファンが一生懸命覚えてきた韓国語をジャッジすることは、失礼に当たるということをよく分かっていたのだと思います。そして、ファンが韓国語で、メンバーに話しかけたくて覚えてきたありのままの言葉は、ファンである気持ちを十分に伝えたと思います。

あなたが変わる必要があるのは、あなたが変わりたいと思った時だけです。ありのままで良いとは、そういうことなのだと思います。

そもそも、あなたの何かを「良い」「悪い」と誰かが言っていい権利なんて、初めからなかったのです。

美しすぎる〇〇や、女性の学者や政治家の見た目を取り上げて、その人の中身や実績を見えにくくしてエンターテイメントに仕立て上げてはいけません。直接的に容姿に言及するのはマナー違反ですし、相手を褒めるには似合っていることや身に付けているものを「素敵だね」と言うだけで、十分あなたの好意は伝わるでしょう。

容姿や結婚など自分の「価値観」は、本心に問いかけて決めること

このことに、もっと多くの人に気付いてほしいです。ジャッジされて傷つく人が減って、今まで相手を傷つけたことに気付かなかった沢山の人が、このことを理解してくれれば私たちはもっと力を抜いて、日々を過ごすことができると思います。

私たちを今縛っているものを解くには、こういうことを分かる人をひとりでも多く増やす他ないのだと思います。

ちなみに良く『かがみよかがみ』でも話題に上がる“結婚”についてですが、どんなに親しい友人や家族でも、その価値観を押し付ける権利はありませんし、周りに合わせてするのはあなたにとって良い結果にはならないと思います。あなたが、自分の本心に問いかけて決めることだと、私は思います。