突然ですが、皆さんは美容院に行くのは好きですか。正直にいうと、私は実はどちらかというと苦手なんです。
めんどくさくて、おっくうで。いざ行くときも、すごく緊張します
もともと髪の毛が太くて量の多いタイプなのですが、美容院に行くのがめんどくさくて、おっくうでためらって、なかなか足を運ばなくて。やばい、もう髪の毛が伸びすぎて増えすぎて限界だあ、やばいぃってなって、いよいよ美容院に駆け込むタイプなのです。ちゃんと3か月ごとに行かないといけないのですけれども。女子力低めでございます。髪の毛に対する知識も低めでございます。
美容院はいつも新しいお店に行っています。固定のお店ではなく、いろんなお店を転々と回っています。いざ美容院に行こうってなったら、まずホットペッパービューティーで近所を検索してお得なクーポンを探します。そして必ずお店の口コミをチェックしてから美容に行くようにしています。
美容院に行くのもすごく緊張します。初めに美容院の扉を開けるところから、すごく勇気がいります。人見知りの私は、店員さんが作業してくれている間、無言で机の上の雑誌を読んでいます。ごめんなさい、店員さん、私、すごくやりづらい客だと思います。
無表情で緊張していた私は、最後は笑顔で店を出ると思います
ある美容院に行ったとき、黒髪でパーマも、染めるのも一度もしたことないのを店員さんが知ったとき、家が真面目なの? お堅い系なの? と言われたことがあります。あと、黒髪の女の人は何か重たい感じがするよとか。確か担当は男性の店員さんだったのですが、とてもショックを受けたのを覚えています。別にまじめな家庭ではないんです。そりゃ、いきなり娘が金髪になってYo! って言ってきたら驚くとは思いますが。私は、黒髪は譲らず貫きたいんです。おばあちゃんになったら、思い切って紫色に染めたいという野望はあるのですが。すみません、めんどくさい奴かもしれません。
前髪切ってもらうとき、あのとき実は、自分の鼻息、荒いんちゃうんかなって、気にして息止めてます。時間がたつと、途中で息が苦しくなっています。そんな細かいこと気にする小心者の私なんです。でもヘアカットが終わると私は急にしゃべりだすかもしれません。
「できましたよ。髪を触ってみてください。こんな感じでいいですか?」
仕上がり後、店員さんにそう声をかけてもらった私は、後ろの髪の毛を手で触りまくって、鏡に映った自分の髪の毛をまじまじと見て、きっと嬉しそうに「うわっ、軽くなってる! はい、大丈夫です。ありがとうございます」と答えると思います。ああ、髪の毛が軽い。心も軽い。体重も1キロ減ってるんちゃうかなって冗談を返せるくらいになっています。
「うわあ、すごい髪の毛落ちてますねえ」
床に落ちた大量の髪の毛を見て、どこか満足気な自分もいると思います。そして、無表情で緊張していた私は、最後は笑顔で店を出ると思います。
太くてもっさりの黒髪も好きなんです。もっと好きになれたらいいな
私は髪に自信を持ちたいです。街なかで髪の毛がさらさらの方、くるるんとかわいくてきれいな巻きが入った方がいると、おもわず見惚れてしまいます。女性の憧れのかたまりです。
店員さん、どうかこれからも髪に魔法をかけてください。そして自信を持てるような髪形にしてください。そしてどうか本来持っている髪の毛の質を生かしてあげてください。なんやかんやでこの太くてもっさりの黒い髪の毛も好きなんです。
あと店員さんの声かけ一つで悲しくなったり嬉しくなったりもします。ある別の美容院で、「しっかりした毛で傷んでなくてきれいな髪の毛ですね」って言われたときは、すごく嬉しかったんです。だからお世辞でもいいので美容院に行ったとき、髪の毛を褒めてほしいです。自分の髪をもっと好きになれたらいいな。