オーストラリアのワーキングホリデーからたった3ヶ月で帰国した私は、焦って迷走していたのだと思う。新卒で入った会社を退社後、「後悔したくない」という思いを胸に足を踏み入れたオーストラリア。しかし、予定よりもかなり早く帰国を決め、日本に戻ってきた。

忙しさに追い込まれ、学生時代からの夢を失っていた

オーストラリアへ行く前の私は空港で働いていた。そして忙しさに追い込まれ、学生時代からの夢を失っていた。

私は学生時代から客室乗務員を目指し、それを考慮した選択をしてきた。時間が掛かってでも絶対になるのだと意気込み、諦めるつもりなんてなかった。

夢への第一歩として空港で働き始めたが、24時間拘束されることが日常的な仕事をしていた私は、「他の大勢の人と同じように毎日家に帰ることが出来る生活がしたい「もっと自分の時間を大切にしたい」と次第に思うようになった。
そして自分のしたいことや夢よりも現実を取った。
睡眠不足や忙しさで心も身体も崩してしまい、現実を取らざるを得ないほど追い込まれていたのだと思う。

退職後、ワーホリでオーストラリアへ。挑戦か迷走か

退職後、転職活動をしていた私はオーストラリアに行くことを決意した。
以前からワーキングホリデーに興味があった私は、後悔をしたくないという理由で挑戦してみることにした。

「在豪日本人向けのWebメディアでライターが出来たら、実績が出来て日本に帰って来てからもお仕事に繋がるかも!」「カジノで働けたら稼げるらしいし、いいじゃん!」
そんな甘い、もはや妄想のような考えで渡ったオーストラリアは私の妄想通りになんて行かなかった。

駅にあるジューススタンドの求人には、50人以上の応募者がいた。カジノの採用募集は出ていなかった。
Webメディアのライターの仕事は、都市を移動する必要があり、当時の彼氏と中途半端な遠距離恋愛をするのが嫌だという理由でやめた。

今思えば、もっと自分から積極的に職を得る方法はたくさんあったはず。あの頃の私は視野が狭く、私のしたいことはここでは出来ないのだと思い込んでいた。無意識に他人と自分を比べ、何の経験も得ることが出来ていない自分に焦り帰国を決め、帰国した後も迷走していた。

国際恋愛中の彼氏と、ビザ問題を話し合った

帰国して数ヶ月後のある日、彼と唯一顔を合わすことの出来るテレビ電話をしていた。
その会話の中で、以前から大きな問題だったどこに住むかについて話し合った。
国際恋愛をする上で、難易度が高く悩みの種であるビザ問題。

彼との話し合いで、私たちの選択肢はふたつ。
1.日本に彼が移住する
2.お互いの母国でも、出会ったオーストラリアでもない国のビザ取得を目指す

恐らく、2番になるのだろうと思いつつも、見えない未来に向け、自分が出来ることを考えた。その選択肢の中で浮かんだのがどこでも働けるオンラインで出来る仕事。

彼と残念ながらお別れしてからも、頭の中に常にあった働き方。コロナ禍も相まって、娯楽が減った都心での生活をする意味が見出せなくなった私はより強くオンラインでの仕事に惹かれるようになり、オンラインスクールに通い始めた。

やりたかったデザイン、ライターの仕事

楽しいと思えたWebデザインや、やりたかったと思い出したライターの仕事。

「今、勉強していることでお金を生み出したい」
「わくわくしている、この感情を大切に挑戦したい」
「自分の理想の人生を実現させる為に、まずは副業から始めたい」

思えば2年間もの長い期間を焦って、迷走した。やっと自分のしたいことや楽しいと思えることを見つけた。焦り、迷走していた期間は無駄じゃない。過去の全ての経験から、私の思考が生まれている。
結果が伴わず、挑戦したことを後悔した経験。他人と比べて焦った経験も「今の私を作り上げたパーツのひとつだ」。

自分の心に従いもっと自由に生きていく為に、自分の人生をクリエイトしていく為に。

私は宣言する。
2021年は「副業で人生をクリエイトする」ことを。