就職する前の大学4年生の頃。
働く女性には生きづらさがつきまとってるなと感じ、卒業論文にもその思いを書きました。働く女性を調査していくと、会社でバリバリ働く人、ゆる~く働く人、会社を離脱した人など様々な働き方があり、どの働き方にしようかと目移りしました。

卒業後、約3年間、会社勤めをしました。選んだ会社の特徴の一つは、若いうちから様々な仕事を体験できること。どうせやるならバリバリ働くことを体験したいとの気持ちがありました。

入社一年目から新事業に取り組めるような優良部署。周りの社員も社内では優秀な人が多い環境で働け、しかも残業もほぼなしの定時上がりで楽しいこと尽くし。
思い返すと小・中・高・大も人間関係で悩んだことはほとんどなく、いつも褒められるポジションだったなぁと思います。
大きな挫折の経験もなく、順風満帆だねと周りから言われてました。

二つの出来事は、自分のことをもっと知れという暗示だった

でも、私に二つの分岐点となる出来事が訪れました。

一つ目は自分の身体がどんどん崩れていったこと。生理不順、ホルモンバランスの乱れなど、他人から見てもわからないし、無理をしてても気づかれない。

なんとか治したいと、食事を変えたり、運動したり、薬を飲んでも治らない。むしろどんどん生理の期間が長くなり、さらに憂鬱になりました。
外見は元気なので悩みもなさそうと思われ、より落ち込みました。

二つ目は人間関係がボロボロになりました。
会社内でのコミュニケーション不足がきっかけで、なんで誰も私をサポートしてくれないの? なぜ私がこの仕事やるの? と小さな疑問の積み重ねがストレスに変わりました。
イライラが溜まって、メールの文面が荒くなり怒られる。メールをしづらくなって仕事も溜まる。会社にいづらくて、家に帰っては泣いてました。

さらに、“大切な人”とも疎遠になりました。相談する人が一人減って、さらに心の不安定さが増して、いつの間にか上司に取り入ろうと行動する自分がいました。
でも、心の中では何かおかしいよと叫ぶ自分がいて、さらに心が痛む。

今思えば、こうした出来事は、自分のことをもっと知れという暗示だったのかもしれません。自分の人生、どうやって生きていこう? と毎日考え始めました。

自分の人生なんだから、「ふつう」を覆していくのは私なんだ

そのとき、大学時代の論文で出会った様々な女性を思い出しました。
どれがいいんだろう?でも、自分にいくら当てはめてもどれもしっくりこない。
なぜなら、それってどれも他人の人生だったからです。
あぁ、自分の人生を生きていいんだな、自分で決めていいんだなって、そのとき初めて気付きました。
「ふつう」が何かっていうことを私が決めつけていたのであって、その「ふつう」を覆していくのも私なんだなと。 

そして、私は決意しました。自立した収入を稼ぐ道へ進む。会社を退職する。
決断するのは、とってもとっても怖かったですが、決断した私に出会えて、とってもうれしかったです。

人生の主人公は私。面白い道を選んだことに後悔はありません。
今から2年後の私に問いかけるなら、こういいたい。

あなたの「ふつう」は今、何ですか?
あなたの素敵な「ふつう」に出会えていますように。

周りの人との信頼関係を大切にし、私は生きていきます。