単刀直入に言う。
私は夫との生活がとても好きだ。
夫は私とは別のベクトルで人生を楽しくする天才だった
今までずっと自分は人生を楽しく過ごす天才だと思っていた。
四季折々の変化にいち早く気づき慈しむ。
空いた時間があれば好きなお酒とつまみを買って晩酌する。
友達と予定が合えば初めてのアクティビティに挑戦する(パラグライダーやダイビングをやってみた。とても面白かった)。
夫は私とは別のベクトルで人生を楽しくする天才だった。
一緒に散歩をすれば、面白い建築物を見つけて喜ぶ。
ドライブをすればレアな車を発見し、はしゃぐ。
旅行で好きな鉄道に乗ってうきうきする。
今までの私には無かった観点だ。
夫は知識も人一倍蓄えているのでひとつひとつどこが面白いのか、珍しいのか教えてくれる。
街にはこんなにたくさん面白い物が転がっているなんて
ここの大きな看板の王将はきっと元々パチンコ屋だったのかな。普通のテナントなら看板にたくさんネオンが配線されてることはないからね。
私が見ただけではそんなにたくさんの情報は汲み取れない。ただ他より少し大きい看板を持っている王将だ。
あ、あの車はね、一見普通なんだけど実はマツダ百周年記念のCX-8で、中のシートが全部赤いんだよ。限定5台しか販売されてないからすごいラッキーだね!
私が見たらなんも変哲もない"車"だ。
街にはこんなにたくさん面白い物が転がっているなんて私1人では気づけなかった。
私は今まで首都圏に住んでいたが、
夫と結婚するにあたり岐阜県へ引っ越した。
友達とも距離が遠くなるし、主要都市へのアクセスも悪くなるので最初はあまり気乗りがしなかった。
「岐阜県は日本の真ん中だからどこに行くにも近いよ」
確かにその通りだった。
関東に住んでいたから中々行けなかった山陰や関西、高速を使えば北陸もすぐだ。
一緒に住んでから色々な所へ行った。
多少時間がかかったって夫の話はいつだって面白いので退屈しない。
旅行しなくても、岐阜県にはお洒落な喫茶店が沢山ある。2人が休みの日は眠い目を擦りながらベッドから出ておいしいパンとコーヒーを頂きに車を走らせる。
利便性は減っても、捉え方を変えればとても素敵な所だった。
2人で楽しく暮らす背景には、ものすごい愛さんの考えが根付いている
このように毎日楽しく暮らしているが
何の努力もなしにこの生活がこれからも維持できるとは思わない。
夫はとても優しく、気が遣えるので私がしんどい時は休もうかと率先して声をかけてくれる。それがあまりにも当たり前すぎて、疲れている日に気遣ってもらえず、不機嫌になる時もあった。
でも普段からものすごい愛さんのコラムを読んでいる私はわかる。この行動はスキップする生活を営むには間違いだらけだと。
私は夫の優しさに胡座をかきまくっているだけなのだ。自分が思ったことは口に出さないと伝わらない。思っているだけで伝わるのは幻なのだ。
そして、なるべく自分の機嫌は自分でとる努力をしなくてはならない。ものすごい愛さんのありとあらゆる機嫌の取り方をTwitterで見ていた。面白いと同時にとても感銘を受けた。以降、仕事で嫌なことがあった日は家庭に不機嫌を持ち込まないために帰路のコンビニでケーキを買い、歩きながら爆食いしている。そうして、2人で仲良く暮らせるように自分でも多少なりとも努力ができる様になった。
今、2人で楽しく暮らしている背景にはものすごい愛さんの考えが見えないところで根付いている。ものすごい愛さんの考え方でものすごい愛さんの夫婦だけではなく、私達、そしてきっと他の夫婦も楽しくスキップして暮らしていけるのだろう。
私達はいい事があるとゆらゆら帝国の「夜行性の生き物3匹」を歌いながら阿波踊りをする。
ものすごい愛さんがくれた教示の下に
今日もあなたと阿波踊りするのだ。